今日の一言 2026-04-01 (水)

道場長の一日一心 " ​限りある時間の中で 〜春の雨宿りでの氣づき〜 "

​今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

春分【しゅんぶん】次候

 

七十二候

第十二候 雷乃発声 【かみなりすなわちこえをはっす】

3月30日~4月3日ごろ。

恵みの雨を呼ぶ春雷が、遠くで鳴り始める季節です。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 かぎりある じかん の なかで  〜はる の あまやどり での きづき〜 』

 

 

 

先日、外出先で

急な激しい雨に見舞われました。

 

出かける前には

入念に天気予報を確認しており、

 

傘の出番はないと

思っていたのですが、

天候は急変。

 

 

 

 

春はよく雨が降ると

言われますが、

 

こうした突然の変化も、

この時期ならではの

天地大自然の営みの一つですね。 ​

 

 

 

 

さはさりながら、

土砂降りの雨に打たれるのは

決して心地よいものではありません。

 

 

 

急ぎ足で横断歩道を渡り、

目に入ったコーヒーショップで

雨が上がるのを待つことにしました。

 

 

 

​外の景色が見える

カウンター席に腰を下ろし、

 

ブレンドコーヒーと

バームクーヘンで

一息ついていた時のことです。

 

 

 

 

ふと、

向かいのビルにある

遊技場の広告が目に留まりました。 ​

 

「30分くらいの時間つぶしに最適!?」 ​

 

 

その言葉を見た瞬間、

心の中に

一つの問いが浮かびました。

 

 

 

この限りある

一度きりの人生に、

 

果たして

「時間つぶし」

などというものが

存在するのだろうか、と。

 

 

 

 

 

 

人生100年時代と言われる

現代ですが、

 

遥か大宇宙の営み

悠久の時の流れから見れば、

 

人間の一生など

ほんの一瞬に過ぎません。

 

 

 

私はこの素晴らしい

合氣道と縁あって出会い、

 

不肖ながらも

現在では150人近い

お弟子さんに恵まれました。

 

 

 

 

日々、

道場で一人ひとりのお弟子さんと

向き合う中で、

 

私の内にある

すべての熱量と魂を、

 

惜しみなく

彼ら、彼女らに

手渡したいと強く念じています。

 

 

 

 

指先から放たれる「氣」、

口にする「言霊」、

 

そして技の理合から

一挙手一投足に至るまで。

 

 

 

 

私の命の時間を削ってでも、

それが彼らの血肉となるのなら、

 

持てるものの

一切合切を注ぎ尽くしたいのです。

 

 

 

 

​そんな折、

ふと頭をよぎることがあります。

 

 

 

 

「一体、自分はいつまで

この足でしっかりと立ち、

目の前のお弟子さんたちに

直接指導していくことができるのだろうか」と。

 

 

 

 

 

修練を重ねるにつれ、

心は年々強く研ぎ澄まされ、

 

氣の出し方も

力強さを増していきます。

 

 

 

しかし一方で、

身体が年々衰えに向かうこともまた、

逃れられない自然の理 (ことわり) です。

 

 

 

 

 

だからこそ、

一日の終わりに床に就く時、

 

必ず自分自身に

厳しく問いかけます。

 

 

 

​「今日は死に物狂いで、

己のすべてを出し尽くしたか?」

 

 

「まだまだ、彼らのために

手渡せるものがあったのではないか!」 ​

 

 

 

 

 

「死」とは、

決して人生の

虚しい終着点などではありません。

 

 

 

 

自らの役割を全うし、

育て上げた

お弟子さんたちを通して、

 

次代へと

命のバトンを繋いでいくための

尊い節目です。

 

 

 

 

 

一日一日、

天地へと還る

 

その日に向かって

自らの命を

 

燃やし尽くしているのだという

現実と真剣に向き合えば、

 

 

 

私には

持て余すような

余分な時間など一切ないのです。 ​

 

 

 

 

 

雨宿りの

わずかな時間も、

 

決して

「時間つぶし」などではなく、

 

 

己の在り方を見つめ直し、

次なる稽古へと

思いを馳せる

 

大切なひとときなのだと、

コーヒーの香りとともに

深く噛み締めました。

 

 

 

 

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​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技を極めることではありません。

 

与えられた限りある時間の中で、

天地大自然と響き合う

「心身のあり方」を養い、

 

「自他の命を輝かせ、次代へとより良い世の中を手渡していく道」を

皆様とともに歩み続けることです。

 

 

 

自然の理(ことわり)や

日々の稽古を通じた氣づきを、

 

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

 

より健やかな生き方、

良好な対人関係の築き方など

 

現代の暮らしに活かすヒントが、

ここにあるかもしれません。

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝