今日の一言 2026-02-18 (水)

道場長の一日一心 " ​道場を離れて学ぶ「氣の流れ」。慶應OGと行く伝統の学食 "

今朝目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

立春(りっしゅん)末候

 

七十二候

第三候 魚上氷(うおこおりをいずる)

2月14日~18日ごろ。

 

冬の間、氷の下で静かにしていた魚たちが、

暖かさを感じて割れた氷の間から

飛び跳ねたり、

水面近くに顔を出し始めるころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

​『 ​​​​どうじょう を はなれ て まな ぶ「き の ながれ」。けいおう OG と ゆく でんとう の がくしょく 』

 

 

 

 

 

前の エントリー の続きになります。

麻布台ヒルズの

近代的な風景を背に、

 

私たちは

いくつかの江戸から続く

坂道を巡りました。

 

 

「綱の手引坂」、

そして「綱坂」を下り、

 

向かった先は

この坂の裏手に位置する

「慶應義塾大学 三田キャンパス」です。

 

 

ここ慶應義塾には、

合氣道琴心館寺崎道場に通う

 

数名のお弟子さん方が

塾生と塾員であり

 

また現在、私の家族が

学んでいる場所でもあることから、

 

少なからず

ご縁を感じる場所です。

 

 

 

そして、

この日、私を導いてくれた

 

お弟子さんも

その内の一人であり、

 

この学舎(まなびや)と

深く繋がっている人物です。

 

 

 

その日本女子は

合氣道琴心館寺崎道場

「江戸から続く由緒ある東京の坂道巡り同好会」

の一員であり、

 

麻布台教室を

主宰している指導者でもあります。

 

 

そして

慶應義塾大学文学部を卒業した

「塾員(卒業生)」でもあります。

 

 

慶應義塾では、

卒業生を親しみを込めて「塾員」、

在学生を「塾生」と呼ぶのですね。

 

 

港区が地元である彼女は、

この界隈の坂道巡りにおいて

非常に頼れる水先案内人です。

 

 

 

今回も事前に

私の体力等も考慮し、

最適なルートを提案してくれました。

 

 

 

歴史に名を残す

著名人の邸宅跡の解説から、

 

芸能ニュース、週刊誌

顔負けの裏話、

 

そして

ご自身の青春時代の思い出話まで。

 

 

この日本女子の話は

尽きることがありません。

 

 

 

合氣道には、

相手の「氣」を感じ取り、

 

尊重することで、

互いに導き、

導かれるという極意があります。

 

 

 

そして

そこには必ず、

 

澱みのない

「氣の流れ」が存在します。

 

 

彼女が作り出す

その心地よい「流れ」に任せる。

 

 

 

先を行く、

この日本女子の全身から

発せられる、

 

楽しげで

弾むような「氣」。

 

 

 

それに合わせ、

同調して歩むと、

 

不思議なことに

見慣れたはずの

この三田(みた)の街の景色が

 

いつもより鮮やかに、

色彩を帯びて

目に飛び込んでくるのです。

 

 

 

相手の氣の流れを尊重し、

素直に導かれること。

 

 

 

これもまた、

道場の外で行う

合氣道の稽古の一環と言えるでしょう。

 

 

 

 

​そんな

温かな調和の中で

辿り着いたのは、

 

慶應義塾大学の学生食堂、

「山食(やましょく)」です。

 

 

 

実は以前から、

ここの名物である

 

「山食カレー」を是非また

食したいと

願っていました。

 

 

 

この「山食」、

創業はなんと昭和12年(1937年)。

 

 

まもなく90年を

迎えようかという、

長い歴史を持つ食堂です。

 

 

 

しかし近年、

この老舗もコロナ禍の影響を

大きく受け、

存続の危機に瀕しました。

 

 

 

その時、

「学生時代の思い出の味を無くしてはならない」

 

立ち上がったのが、

全国の「塾員」たちでした。

 

 

 

​クラウドファンディングで

集まった支援総額は、

なんと43,232,000円。

 

 

 

 

目標を遥かに上回る

この数字は、

 

いかに

この食堂が愛されているか、

 

 

そして

塾生、塾員たちの

 

結束という「氣」

 

いかに強固であるかの

証明に他なりません。

 

 

 

彼らの熱意によって、

「山食」はその危機を見事に乗り切り、

 

今もこうして

伝統の釜を守り続けているのです。

 

 

 

​そんな人々の

想いが詰まった食堂で、

 

私たちは

食券を買い、お盆を手に取り

カウンターへ並びました。

 

 

 

残念ながら、

訪れた日は

お目当てのカレーはお休み。

 

 

 

少々、

残念な氣はしましたが、

 

代わりにメニューにあった

「山食ハヤシライス」を

 

セルフサービスで

受け取り、席へと運びました。

 

 

 

 

​テーブルに置き、

ハヤシライスと向き合います。

 

シンプルながらも

食欲をそそる香り。

 

 

 

ハヤシライス430円、

サラダ150円。

 

そして

ここに来たら外せない

名物のパイナップルは120円。

 

 

 

 

多くの塾員、塾生の

支援によって

護られたこの場所で、

 

変わらぬ味を

この価格で提供し続けていることには、

 

ただただ

頭が下がる思いです。

 

 

 

​「いただきましょう」と

席を勧められ、

 

差し出された

この日本女子の手には、

 

道場での

凛とした姿とはまた違う、

 

柔らかな氣遣いが

感じられました。

 

 

 

​お腹も満たされ、

足取りも軽く。

 

 

 

 

さて、

次はどんな「氣の流れ」が、

 

私たちを

どの坂道へと

導いてくれるのでしょうか。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝