今日の一言 2026-02-16 (月)
道場長の一日一心 " 万物は流転する――雪景色から水温む春、三寒四温の稽古場にて "
今朝目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
立春(りっしゅん)末候
七十二候
第三候 魚上氷(うおこおりをいずる)
2月14日~18日ごろ。
冬の間、氷の下で静かにしていた魚たちが、
暖かさを感じて割れた氷の間から
飛び跳ねたり、
水面近くに顔を出し始めるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 ばんぶつ は るてん する――ゆきげしき から みずぬるむ はる、さんかんしおん の けいこば にて 』
" 板の間で知る、春の足音 "
暦は七十二候の
「魚上氷(うおこおりをいずる)」を
迎えました。
氷が割れ、
そこから魚が跳ねる時期。
まさにその通りの変化を、
肌で感じる土日でしたね。
昨日の2月15日、日曜日の稽古。
場所はいつもの道場マットではなく、
フローリングの稽古場でした。
手にしたのは「杖(じょう)」。
朝から氣温はぐんぐん上がり、
15度を超えていました。
数回、
型稽古で杖を振っただけで、
額には汗が滲むほど。
窓から入る風も、
どこか温かみを
帯びた春の匂いがしました。
ふと、
ちょうど一週間前のことを
思い出しました。
先週の日曜日も、
同じこの場所で杖を振っていたのです。
しかし、
その日は神戸には珍しく、
朝から雪が積もる一日でした。
フローリングの床は、
裸足の裏が痛くなるほどに
冷え切っていました。
けれど、
子どもたちは寒さなどお構いなし。
稽古場の窓を
ガラリと開け放ち、
「キャーキャー」と歓声を上げて
雪景色に目を輝かせていました。
あの日、
足裏から突き刺さる
ようだった冷氣が、
たった七日で
汗ばむ陽氣に変わる。
そしてまた、
今週前半は
最低氣温が一桁の
寒い日が
二、三日続く予報。
まさに
「三寒四温」。
行きつ戻りつしながら、
季節は劇的に動いていますね。
一週間で
景色がこれほど変わるのです。
私たち自身の身体が
変わっていないはずがありません。
人間の身体を構成する
多くの細胞は、
日々、古いものが死に、
新しいものが生まれています。
生物学的にも、
「先週、足裏が凍てついていた私」と
「昨日、汗を流して杖を振った私」は、
厳密には別の存在とでも言いますか…
" 地球は回り続け、万物は流転する "
決して
止まることはありません。
私たちの命もまた、
その大きな流れの中にあります。
合氣道の稽古も同じです。
「今日は技が冴えた」
「昨日はうまくいかなかった」という
過去の感覚に
居着いて(固執して)しまえば、
今の動きは冴えず、
心身は淀んでしまいます。
日々新しく
入れ替わる細胞のように。
今の季節の
移ろいのように。
氷を割って
天へ跳ねる魚のように。
瑞々しい心と身体で
稽古に向き合いたいものです。
春はすぐそこ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝