今日の一言 2025-12-18 (木)
道場長の一日一心 " 魂が震えた2時間50分。劇団四季に見た「プロ」の極意 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
大雪【たいせつ】末候
七十二候
第六十三候 鱖魚群 (さけのうおむらがる)
12月16日~20日ごろ。
鮭が川を遡上するために群れをなすころ。
海で大きく育った鮭は産卵のため、
ふるさとの川へ帰っていきます。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 たましい が ふるえ た にじかん ごじゅっぷん。げきだん しき に み た「ぷろ」の ごくい 』
昨日はご縁をいただき、
追手門学院大学 教育後援会
2025年度見学懇親会に
出席させていただきました。
会場はホテルグランヴィア大阪。
美味しい昼食を囲みながら、
大学の学長先生をはじめ、
教育後援会の役員の方々、
大学関係者の皆様と
懇親を深めることができました。
教育の現場における
熱い想いや、
未来を担う
学生たちへの眼差しに触れ、
私自身も
多くの刺激と学びをいただいた
ひとときでした。
そしてその後、
懇親会の皆様と共に
大阪四季劇場へと足を運びました。
演目は、
ミュージカル「ゴースト&レディ」。
私にとって、
これが人生で
初めて触れる「劇団四季」の世界でした。
" 魂と魂が響き合う物語 "
この「ゴースト&レディ」
という作品は、
近代看護の母
フローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、
芝居小屋に住み着く
元決闘代理人の幽霊(グレイ)が
織りなす、
奇妙で美しい愛と信念の物語です。
「人を救いたい」と願う
フローの強い意志が、
冷酷な幽霊の心を次第に溶かし、
やがて二人は
クリミア戦争の戦場へと赴きます。
絶望的な状況の中で
「生きる意味」を問い続ける
その姿は、
観る者の心に
鋭く問いかけてくるものがありました。
" 凄まじき「稽古」の量 "
幕が上がってからの
2時間50分。
ただただ、圧倒されました。
壮大な舞台装置、
煌びやかな衣装もさることながら、
何よりも
キャストの方々の大迫力の演技。
舞台の隅々にまで行き渡る「氣」。
あの長尺の歌、
激しいダンス、
そして膨大な台詞の量。
それらを
一切の淀みなく、
全身全霊で表現し続ける
体力と精神力には言葉を失います。
指先一つ、
視線一つ、
立ち居振る舞いに至るまで
神経が研ぎ澄まされており、
一瞬たりとも
氣が抜けた表情など一切ありません。
道は違えど、
全身から「氣を出す」ことを
志す者として、
私の目は自然と
彼らの「表情」と「呼吸」に向いていました。
相当な「稽古」を積まねば、
あれだけのことは到底できません。
一体、
どれほどの時間をかけ、
どれほどの汗を流し、
自身を追い込んで
練り上げれば、
あのような境地に
達することができるのか。
華やかな舞台の裏にある、
キャストの方々の
血の滲むような
鍛錬の日々に思いを馳せ、
ただただ感動するばかりでした。
心身を極限まで使いこなし、
喉を枯らし、
それでもなお
表現を磨き続ける日々の鍛錬。
その凄まじい積み重ねが、
あの圧倒的な『 氣 (エネルギー) 』
となって
客席に押し寄せてくるのです。
超一流のプロの仕事とは
まさに、こういうことなのですね。
その道で一流のプロを
極めようとする人の姿は美しく、
そして尊いものです。
" 感動のフィナーレ "
そして迎えたフィナーレ。
物語が結末を迎え、
カーテンコールへと続く中、
客席のあちこちから
感動のあまり
涙する人々の氣配が伝わってきました。
そして、
私自身もまた、
胸の奥底から込み上げてくる
熱いものを抑えることができませんでした。
舞台上の演者たちが
放つ凄まじい『 氣 (エネルギー) 』と、
物語に込められた「命の輝き」が、
私たちの魂を直接揺さぶったのです。
理屈ではなく、
魂が共鳴した証でしょう。
深く、感動いたしました。
「プロフェッショナルとは何か」
その答えを、
「劇団四季」に見せていただきました。
人生初の劇団四季ミュージカル。
そこには
言葉に尽くせぬ感動があり、
プロフェッショナルとしての
真のあり方を学ばせていただきました。
私自身も、また必ず。
あの超一流の
演者たちが放つ「氣」を感じに、
劇場へ足を運びたいと思います。
ご一緒させていただいた
追手門学院大学教育後援会、
大学関係者の皆様、
そして
素晴らしい舞台を
見せてくださった劇団四季の皆様に、
心より感謝申し上げます。
ほんまに生きて良かったわ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝