今日の一言 2025-12-08 (月)
道場長の一日一心 " 冬の静寂(しじま)、針供養の日に想う「道具への愛」 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
大雪【たいせつ】初候
七十二候
第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
12月7日~10日ごろ。
重たい灰色の雲が空を覆い尽くし、天と地が塞がれたように真冬が訪れるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 ふゆ の しじま、はりくよう の ひ に おも う「どうぐ へ の あい」 』
暦の上では、
二十四節氣の大雪(たいせつ)、
その初候である
「閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)」に入りました。
空は重たい雲に覆われ、
真冬の氣が天と地を塞ぐころ。
" 冬の静寂の中で「氣」を練る "
動物たちが
冬眠で命を守るように、
私たちもまた、
自身の中心である
「臍下の一点」に心を静め、
春の芽吹きに向けて力を蓄える、
そんな時期でもあるのかもしれませんね。
寒さで身体が縮こまる時こそ
氣を出して、
無理に動くのではなく、
静かに呼吸法で内側から熱を作る。
派手な技の稽古よりも、
基本動作や呼吸法を見直すのに、
適した季節でもあります。
そして本日、
12月8日は「針供養」の日です。
( 関東では2月8日に行うところもあるようです )
折れたり曲がったりした針を、
豆腐やこんにゃくといった
柔らかいものに刺して供養し、神社に納めます。
硬い布地と格闘し、
働き続けた針を、
最後は柔らかい場所で休ませてやる。
これは、
合氣道を学ぶ
私たちの心にも通じる氣がしてなりません。
道場、教室、
稽古着や帯、袴や足袋、
木剣、短刀、杖など。
己の身を守り、
高めてくれる道具に対し、
「お疲れ様、いつもありがとう」と
労う心を持つこと。
それは、
技の稽古で
相手を尊重する「礼」の精神と同じです。
" 道具を愛で、己を磨く "
使い古した道具には、
使い手の魂が宿ると言われます。
針一本、
木剣一本、
そして道場の雑巾一枚に至るまで。
物言わぬ道具たちへの
感謝を忘れた時、
私たちの技は荒れ、心は乱れます。
寒さが厳しくなるこれからの季節。
自分の身の回りの
小さな道具たちに思いを馳せてみましょう。
そして道場では、
寒さに負けぬ
熱い「氣」で、共に汗を流しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝