今日の一言 2025-12-02 (火)

道場長の一日一心 " 「いや、今さらな」を「そら、今からやろ!」に変えよう "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

小雪【しょうせつ】末候

 

七十二候

第六十候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

12月2日~6日ごろ。

橘の実がだんだん黄色く色づき始めるころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 「いや、いま さら な」を「そら、いま から やろ!」に かえ よ う 』

 

 

 

 

 

「それ、やってみたら?」

何かを人に勧めたら、

必ず二つの声が返ってきます。

 

 

 

​一つは、

過去を振り返り、行動をためらわせる声。

「いや、今さら、始めても遅いのではないか」

という言葉です。

 

 

これが、

私たちを立ち止まらせる

「過去の縛り」であり、

人生のエネルギーを奪う「停滞の氣」です。

 

 

 

そしてもう一つは、

今日を最高の始点にしようとする言葉です。

「今からな!はじめてみる」

という、未来への決意です。

 

 

 

​しかし、

多くの人が、

この「今さらな」という

 

過去への後悔の念に囚われ、

大切な今日という一日を、

 

決断の先延ばしで

消費しているように思うのです。

 

 

しかし、本当にそれで良いのでしょうか。

 

 

 

 

" ​70歳を超えた禅師の教え "

 

 

 

私は、

このテーマについて語る時、

ある禅師の話をよく思い出します。

 

 

 

​大正時代、

70歳を超えてから英和辞典に向かい

学んでいた禅師が、

 

弟子に「今さら」と笑われたとき、

穏やかにこう答えたと言います。

 

 

 

「一日に一字を学んでいくと、今度生まれてきた時、それだけ勉強が楽だからな」

 

 

これは、

生まれ変わりの話をしているのではないと

私は思います。

 

 

 

「死ぬまで、欠かさず毎日一歩を進める」という、

 

人生の最後まで

学び続ける今日の覚悟を示しています。

 

 

「今さら」と

諦める心からは、何も生まれません。

 

 

しかし、

「今からな!」という

新鮮な一歩の勇氣こそが、

未来を創るエネルギーになるのです。

 

 

 

 

"「軸を定める」生き方 "

 

 

 

​人生における困難や変化は、

私たちを簡単に揺さぶります。

 

 

 

仕事、

人間関係、

恋愛、

健康、

予期せぬ出来事。

 

 

 

私たちの心が

過去の失敗や後悔に囚われていると、

 

人生の「軸」は不安定になり、

ちょっとした力で倒れてしまいます。

 

 

 

「今からな」という決意は、

この不安定な軸を「今、ここ」という

最も確かな一点に定め直す作業です。

 

 

 

 

​大切なのは、

自分がどれほどの経験を持っているか、

何歳であるかではありません。

 

 

 

今日、この瞬間の決意です。

 

 

 

​過去の失敗を、「次の一歩」の力に変える。

 

 

 

昨日より今日、ほんの少しでも成長する。

 

 

「今さら」とささやく自分に、

「今からだ!」と声をかける。

 

 

 

これこそが「一日一心」。

 

 

 

 

今日一日の人生に真摯に向き合い、

今日を新しい人生の始点として

生きる心構えです。

 

 

 

 

​過去の「縛り」から心を解き放ち、

「今からな」という決意をもって、

一歩を踏み出してみましょう。

 

 

 

 

​自分の人生は、

過去の物語ではなく、これから始まる物語です。

 

 

 

最高のスタートラインは、

いつも「今」ここにあります。

 

 

 

 

「そら、今からやろ!」

この言葉を口癖にして、

潜在意識に深く刻みましょう!

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝