今日の一言 2025-10-24 (金) ~ 2025-10-26 (日)
道場長の一日一心 " 今日できることは今日やる。明日もできる保証はない。 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
霜降【そうこう】初候
七十二候
第五十二候 霜始降花(しもはじめてふる)
10月23日~10月27日頃。
だんだんと北国や山間部で霜が降り始める頃。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 きょう でき る こと は きょう や る。あす も でき る ほしょう は な い。 』
野球界の偉人、
長嶋茂雄氏は生前、
現役時代に
ヘルメットが飛ぶほどの
フルスイングで三振した理由を問われ、
こうお答えになったそうです。
「 球場に何万人もの
お客さんが観戦する中で、
一生に一回しか
見に来ない人もいる。
その人の前で、
元氣のない長嶋を見せたくない。
人間、
好調の時ばかりじゃなくて、
不調の時だってあるでしょう。
ダメならダメなりに、
長嶋は打てなかったけど、
一所懸命やっていたと
思って帰ってもらいたいから、
たとえ当たらなくても
思いっ切り振る。
そうすると、
偶然当たったりするんだよ 」
私は
この言葉に深く感銘しました。
プロとしての
あり方の教訓ではないでしょうか。
僭越にならぬよう
申し上げなければなりません。
それを承知の上で、
私もプロの合氣道師範として、
これまで
数えきれないほどの稽古を重ね、
お弟子さんの指導にあたるため
道場に立ち続けてきましたが、
その中で
「今日できることは今日しかできない。明日もできる保証はない。」
という思いで、
私は常に道場に立っています。
特に年齢を重ねてからは、
体力の衰えも感じますし、
身体が昔のように
思うように動かないこともあります。
また、
身近な人が天へ旅立つ経験もしています。
だからこそ、
「この稽古が、また、この指導が私にとって最後の稽古かもしれない」
という覚悟で、
恥ずかしくないよう、
出し惜しみせず、
全身全霊で
合氣道の道を歩んでまいりました。
これからも、
この姿勢を貫いていきます。
この長嶋氏の言葉は、
私たち合氣道指導者、
また、
学ぶ者にとっても、
非常に重要な教えを含んでいます。
合氣道の稽古は、
まさに「一期一会」です。
その日、その日の稽古に、
全身全霊を込めて臨むこと。
たとえ体調が優れなくても、
悲しいことがあったとしても、
技が思うようにいかなくても、
その瞬間にできる
精一杯を出し切ること。
それが、
自身の成長に繋がり、
そして、
ともに汗を流す
道友への範ともなります。
長嶋氏の言葉にある
「元氣のない長嶋を見せたくない」
というプロ意識は、
道場に立つ師範として、
また稽古に励むお弟子さんにも
通じるのではないでしょうか。
合氣道琴心館寺崎道場に
来てくださる全てのお弟子さん方、
そして、
ともに合氣道を追求する
先輩、後輩、道友たちに、
常に最高に氣が出た自分で接したい。
僭越ながら、
不肖私、その一心で、
日々精進を重ねてまいります。
「惜しまず、出し切る、絞りきる」
それは、
合氣道の「残心」の
精神にも深く繋がります。
技が終わった後も、
心と身体の集中を保ち、
「臍下の一点」を失うことなく
その相手に氣を送り、
次の動きに備える。
それは、
その瞬間、瞬間に
全力を尽くし、
一切の出し惜しみを
しないことの表れです。
人生においても、
仕事においても、
そして
合氣道の稽古においても、
私たちは
「今日」という
一度きりの時間を生きています。
明日、何が起こるか
分からないからこそ、
今この瞬間に全力を尽くす。
後悔のないよう、
出し惜しみせず、
一所懸命に生きる。
長嶋氏の言葉が教えてくれる
「惜しむな、出し切れ」の
精神を胸に、
私もまた、
道場長として、
そして一人の人間として、
「一日を精いっぱいやり切る」の
精神で
日々、
歩んでいきたいと思います。
今日という日を大切に、
精一杯生きていきましょう。
今週もありがとうございました。
良い週末を。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長;拝