今日の一言 2025-07-17 (木)
道場長の一日一心 " 「何をしたらいい?」に効く処方箋 ! 目の前のことに没頭せよ "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小暑【しょうしょ】末候
七十二候
第三十三候 鷹乃学習【たかすなわちわざをなす】
「小暑」は末候へと移りました。
「鷹乃学習」は7月12日~16日ころにあたります。
鷹が飛ぶことを学び、狩りの練習を始める頃を指します。
日本では古くから行われていた鷹狩りは
古い伝統猟法として『日本書紀』にも登場し、
鷹の成長を見守るこの時期は、
人々の暮らしにも密接に関わっていました。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 " なに を した ら いい?" に き く しょほうせん ! め の まえ の こと に ぼっとう せよ 』
" 今、目の前にあることに心を尽くす "
一体自分は、「何をすればいいのか?」
合氣道に出会う前の私は、
よくこんなことを考えたものです。
しかし、
「人生はこの上なく簡単」
とても「シンプルなもの」であると、
合氣道から学ぶことができました。
「今、何をすればいいか分からない」と
立ち尽くす人がいるとする。
でも、答えはカンタン。
そんな時こそ
目の前に現れたことに、
ただひたすら、心を尽くして
取り組んでみることだ。
仕事でも、趣味でも、
あるいは日々のちょっとした
遊びでも構わない。
その小さな
「一点」に「全力を注ぐ」ことから、
自分の世界は少しずつ、
確実に広がり始めるのです。
世界が広がれば、
そこにはまた新たな
「一心不乱に取り組むべきこと」が
現れてくるのです。
その繰り返しこそが、
自分の「いのちの躍動」を生み出し、
やがて
「自分は天地大自然の一部である」という
深い境地へと導いてくれるはずです。
" 海が教えてくれた天地大自然の摂理 "
私自身、
10代の終わりから50歳まで、
長きにわたりサーフィンに没頭しました。
荒々しくも美しく雄大な海と
向き合う中で、
痛感したのは
「人間は大自然の力には到底及ばない」
という厳然たる事実です。
海は、
私たち人間が
どうにもコントロールできない、
畏敬すべき尊い存在なのです。
その広大さと力強さ、
そして時に見せる厳しさに触れるたび、
私は大自然に対しては、
「人間の力ではどうにもできない」
尊いものであると深く学びました。
そして、
その大自然の中に身を置くたび、
自分が「天地大自然の一部」であると
確信することができました。
今にして思えば、
このサーフィンの経験があったからこそ、
私はお弟子さんたちに
「絶対的天地大自然に従うことが正しい生き方である」と
自信を持って教えることができます。
海に入れば、
海の法則に逆らうことはできません。
その摂理にただ従う。
これは
陸上での私たちの生活にも通じる
普遍的な真理です。
" 重力と身体の調和 "
私たちは
陸上では常に" 重力 " の影響を
受けて生きています。
この重力に逆らう生き方こそが、
肩こり、腰痛、首の凝りといった
身体の不調を引き起こす一因となるのです。
重力に従い、
身体の重みが自然と
「落ち着くべき場所に落ち着く」とき、
心身の「落ち着き」が生まれるのです。
自分は何をしたらいいのか?
まずは
目の前のことに一心に取り組むこと。
それは次の大事なステップです。
そこから
また新たに出現してくる目の前のこと。
それも次への大切なステップです。
「生きる」ということは
決して難しいことではありません。
とてもシンプルで簡単なこと。
目の前の流れに従う。
それはまるで、
天地大自然の摂理に身を委ねるように、
私たちの心と身体を調和させる
大宇宙の営みなのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝