今日の一言 2025-07-03 (木)
道場長の一日一心 " 心の目、開いていますか? "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
夏至【げし】末候
七十二候
第三十候 半夏生【はんげしょうず】
「夏至」は末候へと移りました。「半夏生」は7月1日~6日ころにあたります。
「半夏(はんげ)」という薬草が生え始める頃のことで、この頃までに田植えを終える目安とされてきました。
今日の道場長の一日一心
『 こころ の め、あいて いますか? 』
" 見えるものの、その奥に "
私は、日々の稽古や生活の中で、
常に「目に見えるもの」の奥にある
「目に見えないもの」を感じ取るよう努めています。
私たちが認識する事実は、
具体的な現象や出来事として目に映るものです。
しかし、
その目に見える事実の底には、
常に「真理」が潜んでいます。
それはまるで、
湖面に映る景色が、
どんな花も咲いては散るように、
その湖の深奥にある
「すべては移ろいゆく」という
「真理」や、
" 自分 " というものは、
常に「変化し続けるものであり、決して一つにとどまらない」
という「真理」を映し出しているかのようです。
つまり、
この世のあらゆる「目に見える現象」は、
すべて「目に見えない真理の表れ」であると
私は思うのです。
" 言葉の奥に隠された真理 "
それは、
人との対話においても同様に重要です。
私たちは日頃、
家族であったり、友人であったり、
様々な人と話し、
様々な人の言葉を耳にします。
その言葉の
「表面的な意味」だけを捉えるのではなく、
その言葉の奥底に
どのような「真理が隠されている」のか、
それを「感じ取る力」が重要です。
これはまさに「心の鍛錬」です。
この鍛錬が不足している人は、
うわべの言葉だけを鵜呑みにしてしまい、
それ以上に深く考えようとしません。
結果として、
自分の都合の良いように、
あるいは傲慢に物事を解釈してしまいます。
それは残念ながら、
身体は大人になっても、
" 中身は低学年の子どものように幼いまま "
であるかのように映ります。
そういう人、みなさんの周りにも
たくさんいるのではないでしょうか。
この「心の鍛錬」こそが、
人間としての成長に不可欠であると
私は思うのです。
" 心を鍛える日々 "
いつも言っていることですが、
合氣道琴心館寺崎道場の稽古は、
単に技を磨く場ではありません。
相手の心の動き、呼吸、
そしてその奥底にある意図を深く読み取ることで、
私たちは
目に見えない真理を感じ取る力を養います。
これは、
日常生活における「人間関係」や、
様々な問題に対する「洞察力」にも繋がります。
目に見える事実の奥底にある真理を見抜く力。
それは、
日々の「稽古」と「心の鍛錬」によってのみ
培われるものです。
私たち
合氣道琴心館寺崎道場の修行者は、
この真理を探求する姿勢を
常に持ち続けることで、
心の目を開化させ、
人として成長し、
真に豊かな人生を送ることができるのだ、と
私は深く魂から信じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝