今日の一言 2025-04-25 (金) ~ 2025-04-27 (日)

道場長の一日一心 " 【衝撃の逆転劇】 遅咲きは宝の宝庫 "

今朝も目覚めることができた、

ありがとう。

 

 

本日は、

二十四節氣 穀雨 (こくう) ・次候

 

七十二候 

霜止出苗 しもやみてなえいずる

 

第十七候

「穀雨」は次候へと移りました。

 

「霜止出苗」は4月25日~29日頃に相当します。

霜が降りなくなり、稲の苗がすくすくと育ち始める頃です。

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

『【しょうげき の ぎゃくてんげき】 おそざき は たから の ほうこ』

 

 

 

 

" 長所が短所になり、短所は長所にもなる " 

 

 

この言葉は、

まるで人生のパズルのようです。

 

表と裏、長所と短所、プラスとマイナス。

 

 

それは、

私たち人間が持つ性質、

 

そして、

合氣道の奥深い世界にも通じる真理なのです。

 

 

 

 

 

秀でた才能の落とし穴:早すぎる成功が奪う成長の機会

 

 

合氣道の稽古を見ていると、

驚くほどの速さで技を習得し、

ある程度すぐに形にできる人がいます。

 

 

それは、

疑いようのない素晴らしい才能です。

 

 

 

しかし、

皮肉なことに、

その才能が更なる自身の成長を

妨げてしまうことがあるのです。

 

 

 

なぜなら、

比較的容易に初期段階の目標を

達成してしまうため、

 

満足感が早く訪れ、

探求心を失ってしまう傾向があるからです。

 

 

「もうこれで十分だろう」と感じてしまい、

本当に奥深い学びが始まる前に、

他の興味へと移ってしまう。

 

 

 

 

これは、

大人より子どもに

多い傾向にあるように思います。

 

 

 

また、

それは合氣道に限った話ではありません。

 

 

 

最初の段階で楽に成果を出せる人は、

その成功体験に安住してしまい、

深く掘り下げることを敬遠しがちです。

 

 

結果として、

" その才能は表面的なものに留まり、

真の力となる前に終わってしまう。"

 

 

 

まさに、

長所が短所へと転じる瞬間と言えるでしょう。

 

 

 

 

もちろん、

初期の段階で

素晴らしい才能を発揮しながらも、

 

飽くなき向上心、探究心を持ち続け、

高みを目指す人も確かに存在します。

 

 

しかし、

それはほんの一握り。

 

多くの人は、

早い段階での成功に甘んじてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

遅咲きの底力:努力が刻む、誰にも負けない確信たる自信

 

 

一方で、

技の習得に時間がかかり、

周りの人よりも

遅れを感じてしまう人もいます。

 

 

これは、

紛れもない短所であり、

もどかしさや焦りを

感じることもあるでしょう。

 

 

 

しかし、

そこで諦めずに稽古を重ねることで、

少しずつ、しかし着実に、

身体は覚えていくものです。

 

 

その積み重ねられた努力は

決して裏切らず、

一度身についた技術は

確固たる自信へと繋がるのです。

 

 

 

 

そして、

困難を乗り越えて

習得した技術だからこそ、

 

「なぜできなかったのか」

「どうすればできるようになったのか」

という深い反省と理解が生まれます。

 

 

 

試行錯誤の過程で、

表面的な動きだけでなく、

 

技の本質、身体の使い方、

相手との呼吸といった、

 

より深いレベルでの

学びを得ることができるのです。

 

 

 

 

一つの目標に向かって

粘り強く努力し続ける力。

 

 

 

それは、

生まれ持った才能にも劣らない、

 

いや、

場合によっては

それ以上の価値を持つ才能と

言えるでしょう。

 

 

 

 

短所だと感じていたことが、

たゆまぬ努力によって磨き上げられ、

誰にも負けない強みへと変わるのです。

 

 

 

 

 

 

短所を才能に変える読書の智慧

 

 

では、

私たちはどのようにして

自分の短所を才能へと

転換していけば良いのでしょうか?

 

 

 

そのための重要なヒントの一つが

「読書」です。

 

 

 

書物には、

古今東西の賢人たちの知恵や、

 

様々な分野で成功を収めた

人々の経験が詰まっています。

 

 

 

読書を通して、

私たちは新たな視点や考え方を獲得し、

 

自分自身を

客観的に見つめ直すことができるのです。

 

 

 

 

飽きやすい人は、

多様なジャンルの本を読むことで、

知的好奇心を刺激し、

新たな興味の種を蒔くことにつながります。

 

 

物語に没頭したり、

偉人の生き様を知ることで、

 

一つのことを深く追求する面白さや、

継続することの意義を再認識できるはずです。

 

 

 

 

 一方、

なかなか覚えられない人は、

じっくりと時間をかけて

知識を吸収していく読書の習慣が、

 

自身のペースで

理解を深める訓練となります。

 

 

 

図解や解説が丁寧な書籍を選べば、

視覚的な理解を助け、

 

記憶の定着を

促してくれるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

読書は、

まるで暗闇の中で灯りを見つけるように、

 

私たちが短所を克服し、

秘められた才能を開花させるための

道しるべとなってくれるのです。

 

 

 

 

 

 

短所という名の原石を磨き上げよう

 

 

「短所が長所になり、長所は短所にもなる」

 

 

この普遍的な真理を心に刻み、

自身の弱点だと感じている部分に

意識を向けてみる。

 

 

 

それは、

" まだ磨かれていない、

無限の可能性を秘めた才能の原石

なのかもしれません。"

 

 

 

 

焦らず、

諦めず、

地道な努力を続けること。

 

 

 

そして、

読書を通して

新たな知識や視点を取り入れ、

自己の向上に努めること。

 

 

 

 

そうすることで、

自分の短所は、

かけがえのない個性となり、

 

やがて誰にも真似できない、

あなただけの輝かしい才能へと

昇華していくのでありまする。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝