今日の一言 2025-04-21 (月)

道場長の一日一心 " 楽しさは自分の心がつくるもの "

今朝も目覚めることができた、

ありがとう。

 

 

本日は、

二十四節氣 穀雨 (こくう) ・初候

 

七十二候 

葭始生 あしはじめてしょうず

 

第十六候

二十四節氣は「清明」から「穀雨」へと移りました。

「葭始生」は4月19日~24日ごろに相当します。

水辺の葦(あし)が芽を吹き始める頃です。

葭は、「葦 」とも書き、軽く丈夫で葦簀 (よしず) などに利用されます。

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

『 たのしさ は じぶん の こころ が つくる もの 』

 

 

 

私たちは日々の生活の中で

「楽しい」と感じる瞬間が

どれくらいあるでしょうか?

 

 

そして、その「楽しい」は、

どこからやってくるものなのでしょうか?

 

 

 

 

美味しいものを食べたとき、

欲しかったものを手に入れたとき、

誰かに褒められたとき…。

 

 

 

もちろん、これらも楽しい瞬間です。

 

 

 

 

しかし、

江戸時代に「寛政の改革」を

行った人物として知られる

松平定信(楽翁)は、

このような言葉を残しています。

 

 

 

「楽しいと思っていると、楽しくなるものだ。楽しさを心の外に求めてはならない。」

 

 

 

約200年前のこの言葉には、

現代を生きる私たちにも通じる、

大切な人生のヒントが

隠されているように思います。

 

 

 

 

「楽しいと思っていると楽しくなるものだ」

という部分に注目してみると、

 

 

これは、私たちの心のあり方、

つまり「思考」や「認識」が、

現実の受け止め方や感じ方に

大きな影響を与えることを示しています。

 

 

 

たとえ客観的に見て特別な出来事が

何も起きていないとしても、

 

自分が「これは楽しいな」「面白いな」と

思って物事に取り組んだり、

日常の一コマを捉えたりすることで、

実際に心が弾み、楽しくなってくる。

 

 

 

心の持ち方ひとつで、

目の前の景色は全く違って見えるのですね。

 

 

 

 

次に、

「楽しさを心の外に求めてはならない」

という言葉です。

 

 

これは非常に深く、

現代社会において

特に考えさせられる部分ではないでしょうか。

 

 

 

私たちはついつい、

幸せや楽しみを

自分の外側にあるものに求めがちです。

 

 

 

物質的な豊かさ、

他者からの評価、

SNSでの「いいね」の数、

流行りのエンタメ…。

 

 

 

これらを得ることで、

一時的な喜びや満足感を得られることも

あるとは思いますが、

 

それらは常に変化し、

時には失われてしまう可能性もあります。

 

 

 

外にあるものに依存した楽しみは、

脆く、不安定なものではないでしょうか。

 

 

 

 

松平定信は、そうではなく、

楽しみは自分の「心」の内側に

見出すべきだと説いています。

 

 

 

 

自分の興味や関心に従って

何かを探求する喜び、

 

目標に向かって

努力する過程そのものの充実感や、

 

身近な人との温かい繋がりから生まれる

安心感や幸福感。

 

 

 

これらは、外部の状況に左右されにくく、

自分自身の中から湧き上がってくる、

より根源的な楽しみと言えます。

 

 

 

 

情報過多の現代だからこそ、

松平定信のこの言葉には

重みがあるように思います。

 

 

 

 

周囲との比較や、

流行に流されるのではなく、

 

自分の心と向き合い、

" 自分の感性を磨く " ための時間を

持つことが、

とても重要であると私は思うのです。

 

 

 

 

自分はどんなことに

時間を使っているときが一番心地よいか?

 

どんなことについて

考えているとワクワクするか?

 

 

 

季節の移ろい、

美味しい一杯のコーヒー、

思わぬ人との会話など、

 

見過ごしがちな日常の中にも

楽しみの種はたくさんあります。

 

 

 

 

「楽しいと思っていると楽しくなる」

という言葉は、単なる氣休めではなく、

 

 

私たちの心の状態は、

行動を促し、人間関係を形成し、

やがて

現実を創り上げていく力を持っています。

 

 

 

 

幸せや楽しみの源泉は、

他でもない自分自身の心の中にあります。

 

 

 

外側にばかり目を向けるのではなく、

自分の内なる声に耳を澄ませ、

 

心のあり方を整えることで、

私たちはより豊かで満たされた

「楽しい」人生を

自らの手で創り上げていくことが

できるのではないでしょうか。

 

 

自分の心の声が求める「楽しみ」を見つけ、大切に育てていきましょう。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝