今日の一言 2024-05-09 (木)

人として一流をめざすための道場長の今日の一言 " 習慣として「型」になるまでやってみよう "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

『しゅうかんとして「かた」になるまでやってみよう』

 

 

静座とは

「心をおちつけてしずかにすわること。すわって心身をしずかにおちつけること」

と辞書にあります。

 

一方、「正座」とは、

「姿勢を正しくすわること」とされています。

 

 

日々の合氣道の稽古では、

師範とお弟子さんは

向かい合って座ります。

 

 

道場では、座る際には

静座か胡座(あぐら)をします。

 

私が指導者として

学んだことの一つに、

 

「姿勢が心を表す」

ということがあります。

 

 

大切なのは

仙骨を起こすことと、

上半身の余分な力を

抜くことです。

 

 

お弟子さんと向かい合って

座ることが多いため、

姿勢は正面からしか

見えませんが、

 

仙骨が曲がっているのは

すぐにわかります。

 

 

合氣道を始めて

一年未満の

子どもたちに多いのが、

 

仙骨が曲がっていることです。

 

 

このため、

道場では

「仙骨を起こしましょう」と

頻繁に指導されます。

 

 

日本人は子どもの頃から

居ずまいを正す時の

姿勢として

 

姿勢を正すことが

躾の一環として

昔から教えられてきましたが、

 

最近では

静座する習慣が

薄れているように感じます。

 

 

このような文化や習慣が

失われつつあるのは

残念ですね。

 

 

話を元に戻しましょう。

 

 

「姿勢が心を表す」

ことについて、

 

お弟子さんと向かい合って

重要な話をしている際、

仙骨を丸めて座っている

お弟子さん(子どもでも大人でも)

に質問してみると、

ほとんど答えられません。

 

話しの内容や

質問の意味すら

理解してないのです。

 

 

静座の姿勢は、

仙骨が起きやすい姿勢であり、

この姿勢で

心が集中している人は

無意識に仙骨が起きています。

 

 

私は年に数回、

京都の西本願寺に参拝し、

ご先祖様への供養をします。

 

殆どの人が

だら〜とした姿勢で

読経をしています。

 

読経といっても、

せいぜい

三十分ほどのことです。

 

 

それなのに

仙骨が起きている人は

ほとんどいません。

 

 

「姿勢が心を表します」

 

 

こういった姿勢で

ご先祖様に感謝し、

供養を果たすことが

できるのでしょうか。

 

膝や腰に問題がある場合は、

椅子に座ることもできるのです。

 

 

静座も

慣れれば

何の問題もありません。

 

 

私は家でも静座します。

 

食事の時も、

ビールを飲む時も、

読書の時も、

家で過ごす時間の

ほとんどを静座しています。

 

そのほうが楽だからです。

 

 

一度、身体に染み込むと

それが「自然」になるのですね。

 

 

一度、「型」を習得すると

身体は疲れにくく、

 

長時間でも苦にならず

一定の姿勢を

維持することができる。

 

また

高い集中力も持続できる。

 

習慣になるまで

日々継続して

行うと

 

それが

「型」になり「技」

にもなるのです。

 

日本には、

ある身体作法や

運用の仕方を身体に

「型」また「技」として

 

定着させる文化が

古くからあったのです。

 

 

さあ今日から

「型」になるまで始めてみよう。

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

道場長 拝