今日の一言 2026-04-03 (金)

道場長の一日一心 " ​親鸞聖人の「仇桜」に学ぶ、今日を生き切るヒント "

​今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

春分【しゅんぶん】次候

 

七十二候

第十二候 雷乃発声 【かみなりすなわちこえをはっす】

3月30日~4月3日ごろ。

恵みの雨を呼ぶ春雷が、遠くで鳴り始める季節です。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 しんらんしょうにん の「あだざくら」に まなぶ、きょう を いききる ひんと 』

 

 

 

 

さて、春といえば、

やはり、桜でございますね。

 

 

見事に咲き誇り、

そして、

潔く舞い散る姿。

 

 

まさに、

私たちの心を映し出す

特別な花です。

 

 

 

ふるさとの山々を

やわらかな

薄紅色に染め上げながら、

 

桜前線は、南から北へと

ゆっくり、ゆっくりと、

進んでまいります。

 

 

 

 

過去三十年の記録を

振り返りますと、

 

一月二十日ごろに

沖縄で満開を迎え、

 

北海道で

満開となるのは、五月十五日ごろ。

 

 

 

 

​今年は二月の氣温が、

やや高かったこともあり、

 

開花は平年よりも

少し早足でした。

 

 

 

 

​三月末には

すでに満開の景色を

楽しめた場所も

多かったようですね。

 

 

 

 

日本列島を

何週間もかけて、

 

ゆっくりと縦断していく

桜前線。

 

 

 

 

​同じ日本でありながら、

沖縄と北海道では、

 

桜に出会える季節が

四ヶ月も違うのですね。

 

 

 

 

​その事実が

日本という国の

 

南北への広がりを

改めて教えてくれる氣がいたします。

 

 

 

 

時代とともに、

花見の風景も

少しずつ変化してまいりました。

 

 

 

 

​かつては、

ブルーシートを大きく広げ、

 

皆で賑やかに宴を囲むのが、

春の定番の景色でした。

 

 

 

しかし最近では、

ただ静かに、

花を愛でる方が、

増えているのだそうです。

 

 

 

お一人で、

ゆったりと散歩をしながら、

 

ご自身の未来へ

思いを馳せる。

 

 

 

あるいは、

お氣に入りのカフェの窓辺から、

 

美味しいお茶とともに

景色を眺める。

 

 

 

どのような

向き合い方であっても、

 

桜は、優しく、

私たちの心に

寄り添ってくれます。

 

 

 

 

 

​そういえば、

昨日、四月二日の夜は、

 

「ピンクムーン」と呼ばれる、

見事な満月でございました。

 

 

 

 

​場所によっては、

少し散りかけた桜でも、

 

昨日のような

月夜の夜桜見物は、

また格別な趣があるものです。

 

 

 

みなさまは、

ぽっかりと浮かぶ、

 

まん丸の満月に

美しく映える夜桜を、

ご覧になられましたでしょうか。

 

 

 

 

 

​なぜ、

これほどまでに

桜は人の心を揺さぶるのでしょうか。

 

 

 

 

 

​それはやはり、

「散りゆく」からなのかもしれません。

 

 

 

 

 

​満開の美しさを保てるのは、

ほんの一週間ほどの、

短い時間。

 

 

 

 

​ずっとこのままでいてほしいと、

誰もが願います。

 

 

 

 

​しかし、

散る運命にあるからこそ、

 

その姿は、

痛いほどに美しいのです。

 

 

 

 

​その儚さに、

古来より日本人は

特別な思いを重ねてきたのでしょう。

 

 

 

 

 

​ただ、

植物の理(ことわり)として見れば、

 

桜が急いで

花を散らすのには、

明確な理由があるのですね。

 

 

 

 

それは、

いち早く葉を広げ、

「光合成」を行いたいからです。

 

 

 

 

​花びらを落とした後には、

生命力にあふれた

青々とした葉桜が姿を現します。

 

 

 

​あの瑞々しい緑もまた、

春が持つ、

もう一つの美しい顔ですね。

 

 

 

 

そして、

厳しい冬を越えれば、

 

来年もまた、

同じ桜の木が花を開かせてくれる。

 

 

 

 

​その天地大自然との

確かな約束があるからこそ、

 

私たちは

春の訪れに、

 

深い期待と安心感を

覚えるのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

ここで

古人の遺した、

一つの歌をご紹介いたします。

 

 

 

「明日ありと 思う心の 仇桜(あだざくら) 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは」

 

 

 

​親鸞聖人が

詠まれたと伝わる、このお歌。

 

 

 

 

​明日もまだ、

桜は咲いているだろうなどと、

安心していると

 

夜中に強い嵐が吹いて、

無残に散ってしまうかもしれない。

 

 

 

 

 

​転じて、

「明日やればいい」と、

物事を先延ばしにする心への

静かな戒めでございます。

 

 

 

 

私たちの人生も

桜と同じ。

 

 

 

 

「永遠」など

どこにもありません。

 

 

 

 

だからこそ、

今、目の前にある時間を愛おしみ、

 

今日という一日を、

ゆったりとした呼吸とともに

 

大切に味わい尽くすことが、

何より尊いのです。

 

 

 

 

​移ろいゆく、

春の景色を眺めながら、

 

どうぞ、みなさま、

心穏やかな

春の日をお過ごしください。

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

 

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

 

 

合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

 

ただ決められた形を

なぞることではありません。

 

 

桜の花が、

その短い命を見事に咲き切るように。

 

 

私たちもまた、

一日一日を

ゆったりとした深い呼吸とともに

大切に生き切り、

 

他者と心を通わせる

穏やかな調和をはかること。

 

 

 

自らが進んで、

今ここにある命を味わう

和の生き方を体現し、

 

その姿が

巡り会う方々の胸の内に、

 

春の陽だまりのような

温もりを届けることに繋がると信じ、

ともに探求していくことです。

 

 

 

 

​自然の理(ことわり)や

​日々の稽古を通じた氣づきを、

 

​この道場長ブログ

​『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

 

 

​より健やかな生き方、

​良好な対人関係の築き方など、

 

​現代の暮らしに活かすヒントが、

​ここにあるかもしれません。

 

​ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝