今日の一言 2026-03-03 (火)

道場長の一日一心 " ​満開より「蕾」を愛でる、「準備」こそが本番 "

​今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

今週もよろしくお願いします。

 

 

本日は、二十四節氣

雨水(うすい)末候

 

七十二候

第六候 草木萠動(そうもくめばえいずる)

3月1日~4日ごろ。

 

やさしく照らす太陽のもと、

春の雨が草木を芽吹かせ、薄緑に色づくころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

​『 まんかい より「つぼみ」を めでる、「じゅんび」こそ が ほんばん 』

 

 

 

 

 

梅の花は、

枝がすべて満開に

咲き誇っている姿よりも、

 

まだ固い蕾が

いくつか

混じっているくらいが

美しいものです。

 

 

 

 

これから咲くという

「余白」や「期待」が、

 

見る人の心を

惹きつけるのかもしれませんね。

 

 

 

 

​旅行も同じですね。

 

もちろん

旅先での体験も素晴らしいですが、

 

ネットで

ガイドブックを眺めながら

 

「どこに行こうか」

「何を食べようか」と計画を練り、

 

荷造りをしている時が

一番胸が躍る、

 

という方は

多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

目的地に

着くことだけが

 

旅ではなく、

 

想像し、

段取りをしている時間から

すでに旅は始まっています。

 

 

 

 

​

これは、

私たちの何氣ない

 

日常生活の中にも

たくさん溢れています。

 

 

 

 

たとえば、

次の休みの日に

見に行く予定の映画。

 

 

予告編を

何度も見返して

 

「どんな結末を迎えるのだろう」と

想像を膨らませ、

 

ネットで

座席を予約して

 

当日を指折り数えて

待つ日々は、

 

映画館の暗闇で

スクリーンに向き合う時間と

 

同じくらい

ワクワクするものです。

 

 

​

 

私自身の

ことで言えば、

 

たとえば、

東京出張の際の

ひそかな楽しみである

 

「江戸時代から続く由緒ある坂道巡り」が

まさにそうです。

 

 

「次の出張では、

どのエリアの坂道を歩いてみようか」。

 

古地図や

歴史の資料を引っ張り出し、

 

あれこれ

下調べをして

 

計画を練っている時間は、

実際にその坂の上に立ち、

 

江戸の風を感じる瞬間に

勝るとも劣らない

至福の時となっています。

 

 

 

 

 

​結果や

完成形だけでなく、

 

そこに向かう

「過程」にこそ

一番の豊かさがある。

 

 

 

 

日々、

道場に立ち、

 

お弟子さんと

接していると、

 

合氣道の稽古も

まさにこれと

同じだと感じます。

 

 

 

 

​

合氣道を学ぶ上で、

目標として

 

「昇級」や「昇段」を

目指すことは

 

大変素晴らしいことであり、

意義のあるものです。

 

 

 

 

しかし、

本当に大切なのは、

 

帯の色が

変わるということや、

袴を着用するといった

 

「結果」ではなく、

 

そこに至るまでの

「過程(プロセス)」にあります。

 

 

​

 

「昨日は力みが抜けなかったけれど、今日は少し上半身の力を抜くことができた氣がする」

 

 

「相手と呼吸が合うって、こういう感覚かもしれない」

 

​

 

 

こういった

プロセスを大切にし、

 

悩み、

工夫しながら

 

日々の稽古での

小さな氣づきや

葛藤を楽しめる人と、

 

ただ段位という

結果だけを急ぐ人とでは、

 

長い目で見たときの

進歩の深さに

驚くほどの差が生まれます。

 

 

 

 

 

まだできない

ことがある

 

「蕾」の状態を

愛 (いと) おしみ、

 

じっくりと

向き合うからこそ、

 

真の実力が

培われていくのです。

 

 

 

 

​時がくるまで、花は咲かない。

 

 

 

準備し、想像し、

少しずつ

花を開かせていく過程を、

 

日常でも道場でも、

しっかり噛みしめながら

 

目標に向かって

日々、前進してまいりましょう。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝