今日の一言 2025-12-10 (水)
道場長の一日一心 " 美しい感情、美しい佇まい、美しい人 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
大雪【たいせつ】初候
七十二候
第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
12月7日~10日ごろ。
重たい灰色の雲が空を覆い尽くし、天と地が塞がれたように真冬が訪れるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 うつくしいかんじょう、うつくしいたたずまい、うつくしいひと 』
今日のキーワードは
" 佇まい (たたずまい) " です。
「美しい佇まい」とは、
人や建物などが
静止している時の姿や様子が、
見た目の美しさだけでなく、
内面からにじみ出る
品格・調和・落ち着き・趣(おもむき)
といった要素を含めて、
全体的に魅力的で
心惹かれる状態を指します。
単なる外見の
綺麗さ(麗しさ)だけでなく、
その背景にある
設計思想、素材の質、周囲との調和、
さらには人の場合は
立ち振る舞いや内面性まで含んだ、
深みのある美しさを表す言葉ですね。
道場でお弟子さんたちと稽古をし、
また日常で多くの人と接する中で、
ふと感じることがあります。
ただ
その人の隣に座っているだけで、
言葉を交わさずとも、
何とも言えない心地よさや、
陽だまりのような
温かさを感じることがあるのです。
まるで、
その場の空氣が
柔らかく澄んでいくような感覚。
そういう「氣」を
自然と発することができる人は、
個性が輝き、
感情の美しい人なのだと思います。
内面の静けさと豊かさが、
そのまま外へと滲み出ているのでしょう。
一方で、
なぜか心がざわつく、
なんとなく
居心地が悪いと感じさせる空氣もあります。
それは往々にして、
心に余裕がなく、
自分本位な感情が
渦巻いている時に生じる
「不協和音」のようなものかもしれません。
ありのままに表現すると、
わがまま、傲慢、自分勝手、あつかましい、
周りの空氣が読めない、ふてぶてしい。
そのような人であります。
合氣道の技で言うところの、
相手とぶつかってしまっている状態です。
私たち
合氣道を学ぶ者が目指すべきは、
強さだけではありません。
技の稽古を通じて
自身の角を取り、心を丸く磨いていくこと。
「あの人のそばにいると、なぜか元氣が湧いてくる」
「あの人がいるだけで、場が和む」
そんな、
美しい感情を周囲に灯せる人間に、
私はなりたい。
美しい感情、美しい佇まい、
美しい人でありたい。
そして、
そんな人を友に持ち、
互いにそうありたいと願う
友垣(ともがき)と、
この先も
歩んでいきたいと切に願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝