今日の一言 2025-12-05 (金) ~ 2025-12-07 (日)
道場長の一日一心 " 悩みや迷いは夜に断つな、朝の光で解け "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小雪【しょうせつ】末候
七十二候
第六十候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
12月2日~6日ごろ。
橘の実がだんだん黄色く色づき始めるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 なやみ や まよい は よる に たつな、あさ の ひかり で とけ 』
合氣道は
相手と争わず、相手の氣を尊重し、天地のリズムに合わせます。
これは私たちの毎日の生活も同じこと。
朝起きた瞬間の
心のありようが、
その日一日の運命を
左右すると言っても過言ではありません。
" 天地の理(ことわり)に逆らわない "
みなさんの中には
「夜の方が調子が出る」という方も
いらっしゃるかもしれませんね。
ある時、
お弟子さんに
「いつが一番、心身が充実していますか?」と問うと、
時折、
「深夜です。静かで集中できますから」と
答える人がいます。
現代社会の
複雑な時計に合わせれば、
それも一つの真理かもしれませんし、
ついつい夜更かしをしてしまう氣持ち、
よくわかります。
でも、
私たちの身体、
そして脳の仕組みから見ると、
やはり
「朝」が一番、
力を発揮できるようにできているようです。
私たちの脳には
「やる氣」や「元氣」の
源になる成分があるのですが、
これは
私たちがぐっすり眠っている間に、
脳の中でせっせと作られ、
貯金されています。
そして朝、
目が覚めると同時に、
その貯金がチャリンと下ろされて、
身体中にエネルギーとして行き渡るのです。
寝ている間に「天地の氣」が
心身に充満して修復しているのですね。
つまり、
夜は「エネルギーを貯める時間」、
朝は「エネルギーを使う時間」。
この自然のリズムに逆らって、
充電コードをつないだまま
走るような生活をしていては、
いつか心がガス欠を起こしてしまいます。
それが
「心身の病み」につながるのです。
" 夜の「もやもや」は、朝に溶ける "
昔から
「朝のひとときは、晩のふたときに当たる」と言われます。
これは、
朝の1時間は
夜の3時間分くらいの価値がある、
という意味です。
みなさんも経験がありませんか?
夜、疲れた頭で悩み事をしていると、
悪い方へ悪い方へと考えてしまい、
答えが出ないまま
不安だけが募っていくことが。
でも、
一晩寝て、
朝の光の中で同じことを考えると、
「あれ? なんであんなに悩んでいたんだろう」と、
不思議なくらい
心が軽くなっていることがあります。
これは、
夜の間に脳が整理整頓され、
朝の新鮮な
「やる氣」が満ちてくるおかげです。
夜に無理やり
ひねり出した答えより、
朝のコーヒーを飲みながら
ふと思いついたアイデアの方が、
ずっと素敵で、
前向きなことが多いものですよ。
そういう意味でも
私は毎朝、3時に起きて
このブログを執筆しています。
" 早起きは、自分への小さなプレゼント "
「早起きは三文の徳」という言葉がありますね。
昔の「三文」は、
今で言えばごくわずかな小銭のこと。
「たったそれだけ?」と
思うかもしれませんが、私はこう解釈しています。
「ほんの少し早く起きるだけで、心に余裕というお釣りがくる」ということ。
人間が本来持っている
リズムを思い出してあげること。
夜はしっかりと心身を休めて
「元氣の素」を蓄え、
朝は
そのエネルギーを氣持ちよく解き放つ。
これだけで、
滞っていた川の水が
さらさらと流れ出すように、
物事がスムーズに進み始めます。
明日の朝は、
いつもより5分だけでも早く起きてみましょう。
そして
早く起きた5分を
有効に使って深く「呼吸法」をする。
ただ、吐けるだけを吐き、
吸えるだけを吸う。
吐きに任せて、吸うに任せる。
その氣持ちよさが、
自分の一日を、
そして運氣を、
きっと良い方向へ運んでくれるはずですよ。
それでは、
今日も良い一日を。
そして、
今週もありがとうございました。
良い週末を。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝