今日の一言 2025-10-08 (水)

道場長の一日一心 " 心を読み解く「間合い」 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

寒露【かんろ】初候

 

七十二候

第四十九候 鴻雁来(こうがんきたる)

10月8日~10月12日頃。

北国からガンが群れをなして日本へ渡ってくる頃。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 ​こころ を よ み と く「ま あ い」  』

 

 

 

 

​合氣道を稽古では、

「間合い」という言葉を

よく耳にします。

 

 

「間合い」とは、

単に相手との物理的な距離を

指すだけでなく、

 

心の距離、

呼吸のタイミング、

 

そして相手の動きや意図を

感じ取る能力(氣)、

これらすべてが含まれます。

 

 

 

今日は、

道場長としての私の視点から、

 

この奥深い

「間合い」についてお話しします。

 

 

 

 

"「遅れ」の正体 "

 

 

日々、

道場でお弟子さんたちの

動きを見ていると、

 

多くの人が

相手が動いてから

自分が動く傾向にあります。

 

 

 

これは、

たとえるなら、

 

目的地に向かう時に

ギリギリになってから

家を出るようなものです。

 

 

 

時間的な余裕がないため、

焦ってしまい、

結局遅れてしまう。

 

 

 

 

技も同じで、

相手の動きを見てから反応していては、

一歩遅れてしまいます。

 

 

 

結果として、

技をかけるのに無理が生じ、

つい、力に頼らざるを得なくなります。

 

 

 

 

​合氣道では、

相手の力や氣に逆らわず、

それを活かすことが重要です。

 

 

 

そのためには、

この「遅れ」をなくす必要があります。

 

 

 

 

" 相手の「氣」を捉える "

 

 

 

​では、

どうすればこの「遅れ」

なくせるのでしょうか?

 

 

 

それは、

相手の「氣」が動いた瞬間に、

自分も動くことです。

 

 

 

相手の「氣」とは、

その人の意識や意図のこと。

 

 

 

相手が「動こう」と決めた

その一瞬、

 

まだ体が動き出す前、

その「氣配」を感じ取ることが重要です。

 

 

 

これは、

時間に余裕を持って

家を出るのと同じ感覚です。

 

 

目的地に遅れることなく、

心にもゆとりを持って

到着できますね。

 

 

 

 

合氣道も同様に、

相手の「氣」を捉えて

 

先んじて動くことで、

焦ることなく、スムーズに、

 

そしてゆとりを持って

技をかけることができます。

 

 

 

相手に遅れることなく、

自然と調和した動きが生まれます。

 

 

 

 

" 日常生活にも通じる「間合い」"

 

 

 

​この「間合い」は、

稽古の中だけでなく、

 

私たちの

日常生活にも深く関わっています。

 

 

 

​たとえば、

人と話すとき。

 

相手が言葉を発する前から、

その人の表情や声のトーンから、

 

次に何を言おうとしているのか、

どんな氣持ちでいるのかを

察しようとします。

 

 

 

これもまた、

無意識のうちに

 

相手の「氣」「間合い」

読み取っている行為です。

 

 

 

合氣道の稽古を通して

「間合い」を学び、

 

それが

日常生活での

 

人間関係を

円滑にする知恵へとつながるのです。

 

 

 

合氣道は、

まさに人生そのものである。

そう私は日々感じています。

 

 

道場に集う

みなさんも、

 

今日の稽古で、

いつもより少しでも

 

「間合い」

意識してみてください。

 

何か新しい発見が

あるかもしれませんね。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝