今日の一言 2025-10-01 (水)
道場長の一日一心 " 命の駅伝、あなたは今何区? "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
秋分【しゅうぶん】次候
七十二候
第四十七候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
「蟄虫坏戸」は9月28日〜10月2日頃。
春から夏にかけて活発に活動していた
虫たちが、冬ごもりのために土の中へ潜る頃。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 いのち の えきでん、あなた は いま なんく? 』
" 命のリレー、あなたは今何区を走っていますか?"
「死」とは、
何億年も続く壮大なリレーの一走者として、
次の走者へ「命のバトン」を手渡すこと。
随分前に
何かの本で読んだこの言葉は、
私たちの人生観を根底から揺さぶる、
深い真実を伝えています。
人の命は、
スタートもゴールも定かではない、
永遠に終わることのない
駅伝競技の一区間。
その区間を、
私たちは懸命に走り抜く責任があります。
なぜなら、
この命は、
自分ひとりのものではないからです。
" 受け継ぎ、そして手渡す "
私たちは、
過去から続く
無数の命のリレーの結び目にいます。
先人たちが
必死に繋いできたバトンを受け取り、
今この瞬間を走っているのです。
そのバトンには、
先人たちの希望や苦労、
そして智慧が詰まっています。
そして、また
私たちが今走っている
この区間での経験や努力、成長が、
次に手渡すバトンに
新たな価値を加えていきます。
" あなたの走り方が、未来を創る "
もし、
この人生という区間を無為に過ごしたら、
次の走者に渡せるバトンには
何が残るでしょうか。
私たちは、
ただバトンを受け取って
次に渡すだけではありません。
「どう走るか」が問われています。
自分自身の区間を精一杯、
感謝と誇りを持って走り抜くこと。
それが、
次にバトンを受け取る未来の走者への、
最高の贈り物になるのです。
" 合氣道と「命のバトン」"
合氣道でも同じことが言える。
僭越ながら、私は思うのです。
技は、
師から弟子へと受け継がれ、
進化していきます。
しかし、
本当に受け継ぐべきものは、
技の形だけではありません。
その奥にある「心」であり、「道」です。
感謝の心、謙虚さ、平和を願う心、
そして、
日本人としてどう生きるのか。
これらの「魂のバトン」を、
私たちは稽古を通じて受け継ぎ、
次の世代に渡していく責任があるのです。
今日という一日を、
一歩一歩、大切に進んでいきましょう。
最後までお願いいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝