今日の一言 2025-09-03 (水)
道場長の一日一心 " 「メイクばっちり」は最強の武器だった? "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
処暑【しょしょ】末候
七十二候
第四十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる)
「禾乃登」は9月2日~6日頃。
「処暑」は末候へと移りました。
田んぼの稲が実り、穂を垂らすころですね。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 " メイクばっちり " は さいきょう の ぶき だった? 』
"「バッチリメイク」で技が冴える?"
毎年恒例の
夏期集中稽古と指導者育成練成稽古を
今年も開催しました。
8月1日から17日までの長丁場、
参加者の皆さんは本当にお疲れ様でした。
約6年前に東京と神奈川で
わずか3人の日本女子から始まった
この稽古会ですが、
今では
そのうちの2名が立派な指導者となり、
もう1名は多くの人々を
道場に導いてくれる
なくてはならない大切な存在となっています。
それに伴い、
東京・神奈川の道場は
若い女性の門人が
圧倒的に多いのが特徴です。
今年の春に
ようやく待望の男子が2名入門しましたが、
45名の門人のうち
男子は2名だけという現状です。
若い女性が集う道場とあって、
皆さんおしゃれにも氣を使っているようです。
そんなある日の稽古でのこと。
合氣道の技に
「二教」という関節技があります。
その「二教」の稽古の中に、
ある女子のペアがいました。
投げ(技をかける側)の女子が、
受けの女子に「二教」をかけたところ、
受けの女子が
「うわぁ〜〇〇ちゃん、よく効いてるよ!」と
声を上げました。
すると、
投げの女子はこう返しました。
「メイクバッチリだよ!」
私は思わず
「えっ、メイクバッチリだと技が効くの?」
と聞くと、
彼女たちは
「そうなんですよ、先生!」と口を揃えました。
「稽古前にメイクを入念にすると、なぜか氣が出るんです」
この答えを聞いて、
「なるほどな」
「そういう氣の出し方もあるだろうな」と
その瞬間に思いました。
女子ならではの
「氣の出し方」といいますか…
人それぞれ氣の出し方は千差万別です。
メイクを入念にすることで
「氣が出る」なら、それも立派な「修行」。
メイクも突き詰めれば
上達するように、
何事もそこに意識を集中させれば
必ず上達します。
大切なのは、
何にせよそこに「氣を向ける」こと、
そして、それを「継続する」こと。
メイクでも合氣道でも、
自分が「これだ!」と感じたことを
追求する姿勢こそが、
成長への道なのですね。
これからも、
どんどんメイクを入念にして
稽古に励み、
こういう「氣の出し方」もある
ということを、
後進にも指導し、
皆が向上するよう導いてくれる、
道場全体に明るい光を灯してくれる
そんな存在になってくれることを
心から願っています。
この日本女子から
また一つ、大切なことを教わりました。
いつの稽古も指導する立場である
私が一番、教わることが多いのです。
本当にありがたいことです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝