今日の一言 2025-06-12 (木)
道場長の一日一心 " 「過程」こそが大事。昇級審査に臨む心構え "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
芒種【ぼうしゅ】次候
七十二候
第二十六候 腐草為蛍【くされたるくさほたるとなる】
「芒種」次候へと移りました。
「腐草為蛍」は6月10日~15日ころにあたります。
梅雨の時期、湿気が多くなり、
「腐った草が蒸れて蛍になる」という意味を表しています。
夏の夜を彩る蛍が飛び始める頃を告げる候として、日本らしい風情を感じさせます。
今日のお題
道場長の一日一心
『 「かてい」こそ が だいじ。しょうきゅうしんさ に のぞ む こころ がま え 』
" 昇級審査、その「本氣」とは? "
令和7年 前期 昇級審査が6月29日に迫り、
各道場、教室全体が
昇級審査の稽古に熱を帯びています。
子どもから大人まで、
約30名の審査対象者が
それぞれの昇級に向かって
稽古に励んでいます。
昇級審査は、
日頃の稽古の成果を試す大切な機会です。
もちろん、
合格して昇級するという目標は重要ですが、
私が何よりも重きを置いているのは、
そこに至るまでの「過程」です。
"「本氣」の温度差 "
昇級審査を目前に、
稽古への取り組み方は人それぞれです。
週3回休まず道場に来る者。
必ず週2回稽古する者。
教えられた基本を忠実に守る者。
合氣道ノートをつけて、
その日の稽古内容を書き留める者。
一方で、
よく所用で休む者。
言われたことしかできない者。
返事は良いが全く行動が伴わない者。
今回の審査対象者の中で、
私が「本氣」を感じられるのは
残念ながら3名ほど。
残りの27名には、
「あなたの本氣とはその程度のものですか?」と
問いかけたくなるほどの温度差を感じます。
" 昇級審査の先にあるもの "
昇級審査は
あくまで一つの通過点であり、
合格点に達すれば昇級できます。
しかし、
本当に大切なのは、
その過程でどれだけ自分と向き合い、
"「本氣」で稽古に取り組んだか " です。
「本氣」で稽古した者と
そうでない者とでは、
この先の成長に
大きな差が必ず生まれるでしょう。
適当に稽古して昇級した者には、
いずれ天地大自然から
厳しい「しっぺ返し」が待っていると
私は断言します。
" 可能性を信じる "
私は、
「本氣」で稽古に取り組む
お弟子さんの可能性を最大限に引き出し、
さらに
「伸ばしてあげたい」と強く願っています。
彼らが合氣道を通して、
技だけでなく、精神も磨き、
人として大きく
成長していく姿を見ることが、
私の喜びであり、
師範としての使命だと感じています。
今回の昇級審査が、
それぞれのお弟子さんにとって、
自身の「本氣」と向き合い、
さらなる高みを目指す「きっかけ」と
なることを心から願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝