今日の一言 2025-05-29 (木)

道場長の一日一心 " 御朱印一期一会 〜授ける心、受ける心〜 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

小満【しょうまん】 次候

 

七十二候

第二十三候 紅花栄【べにばなさかう】

二十四節氣「小満」は次候へと移りました。

「紅花栄」は5月26日~30日ころにあたります。

 

紅色の染料や食用油の原料となる紅花が、鮮やかに咲き誇る頃のこと。

 

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

 

『 ごしゅいん いちごいちえ 〜さずけ る こころ、うけ る こころ〜』

 

 

 

 

日々、

多くの参拝者が訪れる神社仏閣。

 

その中で、

参拝の証としていただく御朱印は、

参拝者にとって特別なものです。

 

 

 

墨の香り、筆の運び、

そして神仏への敬意が込められた

美しい文字。

 

 

 

それはまさに、

書かれる方の「心の静まり」が

 

映し出された

芸術とも言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

道場では、

常に「一期一会」を旨とし、

 

合氣道の稽古を通して

自身の心と向き合います。

 

 

 

 

御朱印を書く方もまた、

一筆一筆に集中し、

 

雑念を払い、

清らかな心で向き合っているはずです。

 

 

 

だからこそ、

多くの御朱印が私たちを感動させ、

その美しさに息を呑むのです。

 

 

 

 

 

神社仏閣に参拝する時期によって、

参拝者は御朱印をいただくために

1時間近く列に並ぶことも少なくありません。

 

 

 

お正月の伊勢神宮など

5時間並ぶことさえ、ざらにあると聞きます。

 

 

 

参拝者にとっては、

そこでいただく御朱印が

 

「人生で一度きり」のものになるかもしれないのです。

 

 

 

 

 

しかし、

残念ながら、

 

ごく稀に「心の波紋」を感じさせる

御朱印に、私は出会うこともあります。

 

 

 

これは私が実際に体験した、

京都 八坂神社にほど近い

ある有名なお寺に参拝した時の実話です。

 

 

 

お釣りのやり取りは

些細なことかもしれませんが、

 

そこで垣間見える態度は、

時に私の心をざわつかせます。

 

 

 

お釣りを投げるように返す、

無言でそっけなく渡す…

 

 

 

そんな瞬間に、

御朱印を授与する方の「心の苛立ち」が

透けて見えるような氣がするのです。

 

 

 

 

私たち参拝者も、

お釣りのないように準備するなど、

心遣いをすることは当然の務めです。

 

 

 

しかし、

予期せぬことで

お釣りが必要になる場面もあるでしょう。

 

 

 

そんな時、

お互いが氣持ちよくやり取りできることが、

何よりも大切なのではないでしょうか。

 

 

 

 

また奈良のある有名な神社では、

朱印の押し方に

 

明らかに「心のざわつき」を感じさせる

非常に残念な御朱印を

いただいたこともあります。

 

 

 

 

御朱印は、

単なるスタンプではありません。

 

 

 

それは、

神仏とのご縁を結び、

参拝の記憶を形に残す「非常に尊いもの」です。

 

 

 

そして、

そこに宿る「書き手の心」は、

受け取る私たちに大きな影響を与えます。

 

 

 

 

心の静寂が紡ぎ出す

「美しい御朱印」は、

私たちに安らぎと感動を与え、

 

 

 

一方で、

「心の波紋が広がる御朱印」は、

 

残念ながら

その記憶に影を落とすかもしれません。

 

 

 

 

私はまだまだ未熟者ではありますが、

不肖、私、

 

僭越ながら

合氣道師範として、

常に「心」のあり方をお弟子さんに説いています。

 

 

 

 

御朱印もまた、

その「心」が凝縮されたもの。

 

 

 

どうか、

御朱印を通して、

 

書き手と参拝者、

お互いの「心」が通じ合う、

 

穏やかで、厳か謹厳な「氣の交流」が

これからも続いていくことを

私は願ってやみませぬ。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝