今日の一言 2025-05-28 (水)
道場長の一日一心 " リフレクション写真から学ぶ 〜心の静まり〜 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小満【しょうまん】 次候
七十二候
第二十三候 紅花栄【べにばなさかう】
二十四節氣「小満」は次候へと移りました。
「紅花栄」は5月26日~30日ころにあたります。
紅色の染料や食用油の原料となる紅花が、鮮やかに咲き誇る頃のこと。
今日のお題
『 りふれくしょん しゃしん から まな ぶ 〜こころ の しずま り 〜 』
桜の季節に
世界遺産・姫路城を訪れた際、
帰り際のお堀で、
たまたま撮れたリフレクション(反射)写真。
水面に映し出された
「お堀」と「桜」の被写体が、
まるで、
その水面に実物があるかのように鮮明に、
そして美しく写っている光景でした。
水たまり、池、湖、海、お城のお堀…
水面が静かに澄み切っているからこそ、
その「もう一つの世界」は
完璧な姿を現します。
しかし、
もしその時、
強い風が吹いていたらどうでしょうか?
水面はさざ波立ち、
被写体の姿は歪み、ぼやけて、
とても鮮明とは言えません。
美しいリフレクション写真は、
水の「静けさ」が作り出す奇跡なのです。
素晴らしい、幻想的なリフレクション写真。
自分で撮りためた写真以外にも、
インスタグラム等、SNSには
水面やガラスに映り込んだ
世界が幻想的な表現を生み出している
投稿がたくさんあります。
その素晴らしい写真を見て、
私は " 人間の心も同じだ " といつも感じるのです。
" 心の波立ちと正しい判断 "
私たちの心も、水面とよく似ています。
心が静かで落ち着いていれば、
物事をありのままに捉え、
正しい判断を下すことができます。
それは、
まるで静かな水面が
被写体を正確に映し出すように、
冷静な心は真実をクリアに映し出します。
しかし、
不安や怒り、
焦りといった感情の波が立っている時、
私たちの心は
水面が風に揺れるようにざわつき、
曇ってしまいます。
感情に囚われた心は、
物事を歪めて捉え、
誤った判断へと導かれがちです。
まるで、波立つ水面が
被写体を歪めるように、
「波立つ心」は「真実を歪め」てしまいます。
" 合氣道と「心の静まり」"
合氣道の稽古や呼吸法は、
まさにこの
「心の静寂」を養うことにも通じます。
相手の動きに慌てず、
自分の軸を保ち、心を平穏に保つ。
技をかける際も、
焦りや力みに囚われるのではなく、
相手の動きを受け止め、冷静に、
そして自然体で対応することが求められます。
この「心の静まり」こそが、
合氣道、呼吸法の
真髄の一つと言えるのではないでしょうか。
私たちが
日常生活で直面する
様々な出来事も同じです。
予期せぬ困難に直面した時、
感情に流されず、
いかに心を静かに保ち、
冷静に対処できるか。
そこに、
より良い「解決策」や
「進むべき道」が見えてくるはずです。
" 心の静寂を取り戻すために "
美しいリフレクション写真を撮るために、
風が止むのを待つように。
私たちも、
心が波立っていると感じた時は、
無理に答えを出そうとせず、
" 心を静めて " から " 考えてみる " ことが必要です。
* 呼吸法をする
* 静かな場所で瞑想する
* 自然の中で過ごす
* 合氣道の稽古に打ち込む
これらの習慣は、
心の波を鎮め、
澄み切った水面を
取り戻す手助けとなるはずです。
心が静まれば、
真実が映し出され、
進むべき道が
より鮮明に見えてくるはずです。
私の経験上、申しますと、
心が静まれば、
それまでムキになっていたことも
「なんだ、そんなことか」
「どうでもいいや」
ムキになっていた自分が
バカバカしくなり、
笑顔で対処できることも
少なくありません。
今日も生活の中で、
「心の静まり」を意識してみてください。
その澄んだ心には、
きっと美しい未来が映し出されますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝