今日の一言 2025-05-23 (金) ~ 2025-05-25 (日)
道場長の一日一心 " 変えられた未来、変えられない過去 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小満【しょうまん】 初候
七十二候
第二十二候 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ
二十四節氣は「立夏」から「小満」へと移りました。
「蚕起食桑」は5月21日~25日ころにあたります。
この時期は、蚕が卵から孵化し、桑の葉を盛んに食べ始める頃です。
今日のお題
『 かえ られ た みらい、かえ られ ない かこ 』
"「歴史に『もしも』はない。"
よく耳にする言葉ですが、本当にそうでしょうか?
「もしあの時、違う選択をしていたら…」
歴史を振り返る中で、
誰もが一度は思い描く「もしも」の世界。
過去の出来事を振り返る時、
私たちはつい
「もしあの時、違う選択をしていたら…」と
考えてしまうことがあります。
それは、
「歴史」が
「人間の意思決定の積み重ね」によって
形作られてきた側面があるからです。
" 人間の選択が生む「もしも」日米開戦の岐路 "
先の大戦、
日本側から見れば " 大東亜戦争 "
世界から見れば " 第二次世界大戦 "
その悲劇の始まりには、
人間の選択による「もしも」が
存在した可能性があるように思うのです。
もし、
近衛総理と昭和天皇が
ルーズベルト大統領と会談していれば、
悲惨な戦争は起きなかったかもしれません。
歴史は大きく変わっていたかもしれません。
このように、
政治や外交といった
人間の営みの中で下された決断は、
その後の歴史を左右する
可能性を十二分に秘めており、
そこに「もしも」という
概念が生まれる余地があります。
" 抗えぬ大自然の猛威:決して存在しない「もしも」"
しかし、一方で
歴史を形作る要因は、
人間の選択だけではありません。
地震、津波、豪雨、干ばつ、
異常氣象といった「天変地異」は、
人間の力を遥かに超えた
「天地大自然の猛威」であり、
これらに「もしも」という概念は
存在し得ません。
たとえば、
" もしあの時、巨大地震が起こらなかったら… "
という仮定はありえません。
それは「天地大自然の営み」だからです。
「天地大自然の法則」の前では
私たち人間は無力です。
「天変地異」は、
人間の意思とは無関係に、
時に、無慈悲に
歴史の流れを変えてしまう力を持っています。
" 「もしも」を通して見つめる、人間の責任と自然の摂理 "
「歴史にもしもはない」という言葉は、
特に後悔の念を込めて
語られることが多いかもしれません。
しかし、
人間の選択によって生まれた
「もしも」を考察することは、
" 過去の過ちから学び " 、
" 未来のより良い選択へと繋げる " ための
重要なプロセスです。
一方で、
人間の力では
どうすることもできない
大自然の力の前では、
私たちは
謙虚にならざるを得ません。
「天変地異」は、
私たちに " 自然の偉大さ " と、
その中で生きる " 人間の脆弱さ " を
改めて教えてくれます。
それは、
いくら人間の " 最先端技術 " をもってしても、
絶対に " 天地大自然に勝ることはない " 。
天地大自然の御心が
常に私たちにそう諭してくださいます。
歴史を考察する際には、
人間の選択による「もしも」と、
抗えぬ自然の力による「必然」という、
この
二つの側面を理解することが
重要ではないでしょうか。
過去の出来事から学び、
次世代への未来の糧とするために…
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝