今日の一言 2025-05-21 (水)
道場長の一日一心 " あなたはどっち? 学ぶ姿勢でわかる「伸びる人、伸びない人」の決定的な差 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小満【しょうまん】 初候
七十二候
第二十二候 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ
二十四節氣は「立夏」から「小満」へと移りました。
「蚕起食桑」は5月21日~25日ころにあたります。
この時期は、蚕が卵から孵化し、桑の葉を盛んに食べ始める頃です。
今日のお題
『 あなた は どっち? まな ぶ しせい で わか る「のび る ひと、のび ない ひと」の けっていてき な さ 』
" 伸びる人と伸びない人を分ける、 たった一つの「学びの姿勢」"
日々、
多くのお弟子さんと向き合い、
合氣道の指導を始めて、
今年で13年になります。
最初の10年間は、
ひたすら人間観察に時間を費やしました。
その中で、
「この人は伸びるな」
「この人は伸びないな」
という傾向が見えてきたのです。
しかし、
それは固定されたものではありません。
本人の「学ぶ意識」が変わるだけで、
伸びると思っていた人が伸び悩んだり、
逆に伸びないと思っていた人が
大きく成長したりすることもあります。
では、一体何がその違いを生むのでしょうか?
" 学びを阻む「目線」と「理由」"
まず、伸びる人は、
私の話をよく聞き、
話を聞く時は私の方に顔を向けます。
真剣な眼差しで、
その話に集中しているのがわかります。
一方、伸びない人は、
目線が下がっていたり、よそ見をしています。
残念ながら、
その間は他のことを考え、
私の話が上の空で、
頭に入っていないのでしょう。
合氣道を学ぶために、
月会費を納め、稽古のために時間を作り、
交通費をかけて道場まで来ているのに、
なぜ肝心の話を聞かないのか?
私は理解に苦しみます。
ただ道場に来て、
私に言われた通り
稽古をするだけでは伸びません。
伸びるためには、
その人にとって
少し " ハードルを上げた行動 " をする
必要性があるのです。
したがって、
伸びる人には、道場の稽古以外にも
「こういうことをした方が良い」と
具体的な助言をします。
たとえば、
「後輩を指導する」
「指導者になって教室を持つ」
「師範に代わって代稽古をする」
「師範や先輩の袴をたたむ」など。
素直な人は、
その通りに行動に移します。
しかし、そこで止まってしまう人は、
「何かと理由をつけて、師の提案を断る」 のです。
これまで10年間にわたり
人間観察をした経験上、
断言しますが、
このような人は決して伸びません。
そのような人が成長したという
実績は一度もありませぬ。
繰り返しになりますが、
「合氣道を始めよう」という志のもとで、
兵庫県合氣道連盟に入会費を納め、
合氣道琴心館寺崎道場に
年会費を納め、
月会費を納めて
自身の人生の貴重な時間を
稽古に費やし、
交通費を払ってまで、
駐車場代を払ってまで、
また、ある者は
雨の日にはカッパを着てまで、
自転車で道場に来るというのに、
「成長を自ら拒む」という行動に
私は理解不能です。
"「継続」が成長を加速させる "
さらに、
師の助言通りに行動できる人の中にも、
大きく二つのタイプに分かれます。
一つは、
その行動に自ら期限を設けず、
師から「よくそこまでできたね。次はこうしてみては」と
言われるまで、ひたすらやり続ける人。
彼らは
まさに " 青天井 " で成長していきます。
もう一つは、
「もうこれだけやれば十分だ」と、
自分の " 浅はかな考え " で
行動を途中でやめてしまう人。
師から
「まだ続けてみては」と
助言しても、
「もう十分やりました」と答える。
これが、
" 自身の成長を止めている " ことに
全く氣づいていないのです。
率直に言えば、
素直さに欠け、
それは「傲慢」 と言わざるを得ません。
伸びないお弟子さんも含め、
全員を分け隔てなく、
伸びるように導くのが師の務めです。
しかし、
最終的に「伸びる」か「伸びない」かは、
他ならぬ、
自身の「学ぶ姿勢」にかかっているのです。
" 100人に1人の「真の成長者」"
師からの助言に
迷うことなく行動に移せる人は、
" 100人に10人 " ほどです。
そして、
それを継続できるとなると、
その " 10人の中でさらに1人。"
つまり、
本当にできる人は
" 100人に1人 " しかいないのが現状です。
これほどに
もったいないことはありません。
" 時間もお金も使って "
" 稽古に来る意味 " を、
もう一度深く考えてみれば、
このシンプルな真実に
賢者ならすぐに氣づくはずです。
あなたの成長は、
あなたの「学びの姿勢」にかかっています。
あなたが賢者であるなら、
今すぐ意識を変えてみてはいかがかな?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝