今日の一言 2025-05-09 (金) ~ 2025-05-11 (日)

道場長の一日一心 " 合氣道に学ぶ、受け入れる力 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

立夏 ( りっか ) 初候

 

七十二候

蛙始鳴 ( かわずはじめてなく ) 

二十四節氣は「穀雨」から「立夏」へと移りました。5月5日~9日ころにあたります。

 

「蛙始鳴」は春の暖かさを感じて、

繁殖期を迎えた蛙が活発に鳴き始める

様子を表しており、夏の訪れを告げる

風物詩とされています。

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

『あいきどう に まな ぶ、うけいれ る ちから』

 

 

 

 

趣味、スポーツ、習い事、部活動、

サークル等、何をするにも

 

私たちの日常生活に活かせなかったら、

いくらやっても意味が無い。

 

 

そのように私は常日頃、思っています。

 

 

 

それは武道も例外ではありません。

 

 

 

今日は、

合氣道の精神から、

 

私たちが日常生活で活かせる

大切な学びを探っていきたいと思います。

 

 

 

 

「受け入れる力」 とは?

 

 

 

 

合氣道と聞くと、

華麗な技や相手を制する動きを

思い浮かべる方もいるかもしれません。

 

もちろん、

それも合氣道の重要な側面ですが、

 

 

その奥底には、もっと深く、

私たち自身の生き方にも繋がる

「哲学」が流れています。

 

 

 

 

合氣道の創始者である植芝盛平翁は、

「合氣道は愛と和合」と説かれました。

 

 

 

これは単に

人と仲良くすることだけを

意味するのではなく、

 

 

相手の力や考えを

無理に否定したり、

ぶつけ合ったりするのではなく、

 

 

まずは " それを受け入れ " 、

その人の力や思いを導いて

「調和を生み出す」という考え方です。

 

 

 

 

これは、

私たちが普段の生活で直面する

 

様々な「違い」に対する姿勢と、

深く共鳴するのではないでしょうか。

 

 

 

 

私たちは、

「自分と違う意見」、「違う価値観」、

「違う行動様式」を持つ人々と日々接しています。

 

 

 

 

そんな時、

つい自分の考えを主張したり、

 

相手を否定したりしてしまうことも

あるかもしれません。

 

 

 

しかし、

合氣道の「受け入れる」という精神は、

そうした状況に新たな光を当ててくれます。

 

 

 

 

相手の意見を

頭ごなしに否定するのではなく、

 

一旦、

「そういう考え方もあるんだな」と、

まずは受け止めてみる。

 

 

 

相手の行動に

反発するのではなく、

 

「なぜそうするのだろう?」と、

その背景に思いを馳せてみる。

 

 

 

この「受け入れる」

という姿勢を持つことで、

 

私たちは無用な衝突を避け、

より冷静に

状況を把握することができます。

 

 

 

 

そして、

相手の思いや考え、

 

すなわち相手の " 氣 " を

真正面から受け入れ、

 

その " 氣 " の方向に自らが向いてみる。

 

 

 

そうすることで、

初めてその人の思いや考えや力を

理解できるのです。

 

 

 

そして、

自らが正しいと思う方向に

相手を導いていく。

 

 

 

より良い建設的な解決策を

見出すことができるのです。

 

 

 

 

それは、

まるで激しく流れてくる川の水を

無理に流れを止めようとするのではなく、

 

 

その流れに一旦は乗ることで、

よりスムーズに進むことができるのです。

 

 

そして、

その流れに逆らうことなく、

 

 

この天地大自然に添った、

" 正しい流れの方向 " に

相手を連れていってあげることなのです。

 

 

 

 

合氣道では、

相手の攻撃を受け流し、

 

その力を

" 自分の力に変える " という動きがあります。

 

 

 

これは、

私たちが直面する困難や課題に対しても

示唆を与えてくれます。

 

 

 

 

問題に正面からぶつかるだけでなく、

 

時には受け止め、

 

そのエネルギーを

別の方向へ転換することで、

 

新たな可能性が開けることがあるのです。

 

 

 

 

 

「受け入れる力」とは、

 

 

決して自分の意見を

曲げることや、

 

相手に迎合することでは

ありません。

 

 

 

そのような

弱々しいものではないのです。

 

 

 

 

それは、

相手を理解しようと努め、

 

 

多様な価値観が存在することを認め、

 

 

その違いを尊重する

「心の広さ」と「強い心」なのです。

 

 

 

 

この「受け入れる力」を身につけることは、

 

 

人間関係を円滑にするだけでなく、

 

 

私たち自身の「心の平穏」にも繋がります。

 

 

 

 

他者との違いに苛立つのではなく、

それを受け入れ、

共に生きていく道を探る。

 

 

 

そこに、

より豊かな人間関係と、

より成熟した社会が

築かれるのではないでしょうか。

 

 

 

 

合氣道の奥深い精神から学ぶ

「受け入れる力」。

 

 

 

それは、

私たちがより穏やかに、

 

そして力強く生きていくための、

大切な道しるべとなるはずです。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝