今日の一言 2025-05-08 (木)
道場長の一日一心 " 麻布台「雁木坂」で感じる江戸の残り香 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は二十四節氣
立夏 ( りっか ) 初候
七十二候
蛙始鳴 ( かわずはじめてなく )
二十四節氣は「穀雨」から「立夏」へと移りました。
5月5日~9日ころにあたります。
「蛙始鳴」は春の暖かさを感じて、
繁殖期を迎えた蛙が活発に鳴き始める様子を表しており、
夏の訪れを告げる風物詩とされています。
今日のお題
『あざぶだい「がんぎざか」で かんじ る えど の のこり が』
「先生、また " お江戸の坂 " を巡りましょう」
春の合氣道集中稽古に
東京から参加している
日本女子からの呼びかけだ。
この度、合氣道寺崎道場に
「お江戸の坂巡り同好会」( 仮 ) が発足した。
今のところ、メンバーは
私とその日本女子の二名である😅
東京には江戸時代から続く
由緒ある坂が多数存在している。
近年、
目覚ましい発展を遂げる
東京・港区の麻布台エリア。
高層ビルが林立する麻布台1丁目。
この場所に、
ひっそりと佇む石畳の坂道
「雁木坂(がんぎざか)」は、
まるで時代に取り残されたかのような
静けさに包まれていました。
前回の東京出張の際に、
そのお弟子さんに案内していただき、
この坂道を訪れた時の情景は、
今も鮮明に私の記憶に残っています。
再開発の波を乗り越えた、江戸の面影
バブル期以降、
東京の街並みは大きく変貌を遂げました。
多くの古い建物や道が
姿を消していく中で、
「雁木坂がこうして残っているのは、まさに奇跡ですよ」
生粋の江戸娘の
お弟子さんの言葉が印象的だった。
麻布台ヒルズのすぐそばにありながら、
一歩足を踏み入れると、
そこは喧騒とは無縁の、
静寂とした空氣が流れていました。
石畳を踏みしめながら
坂道を上ると、
ビルに挟まれながらも
両脇には緑が茂り、
まるで都心にいることを
忘れてしまうほど…
お弟子さんと二人、
当時の江戸の風景を想像しながら
ゆっくりと歩いた道のりは、
心安らぐひとときでした。
消えゆく記憶の中で輝く、東京の坂道
江戸時代から続く
東京の坂道の多くは、
都市開発の波に
飲み込まれてしまいました。
かつては生活道路として、
人々の暮らしに寄り添っていた坂道も、
今ではその数を減らし、
その存在すら
忘れ去られようとしています。
そんな中で、
「雁木坂」のように
昔の姿を残している坂道は、
" 歴史の生き証人 " と言えるでしょう。
石畳の一つひとつに、
江戸の人々の
息遣いが感じられるような氣がします。
東京は坂道の宝庫?知られざる魅力
東京には、
「雁木坂」以外にも
個性豊かな坂道が数多く存在します。
都市開発などで
数多くの坂が消滅したとはいえ、
今なお、
700を超える坂道が、
都内の様々な場所に
点在していると言われています。
それぞれに異なる表情を持ち、
坂の上からの眺め、
坂道沿いの風景、
そして坂にまつわる物語は、
東京という街の奥深さを物語っています。
当時の人々は、
どんな思いで
この坂を歩いていたのだろう?
合氣道の稽古の合間に、
そのような江戸時代から続く
坂道を巡ってみるのも、
自分の「感性を磨く」良い稽古になる。
数ある東京の名坂を巡ってみたい。
残り少ない人生で、
あと、どれくらいの坂を歩けるだろうか?
九段下から
靖國神社の第一鳥居に向かう「九段坂」。
その靖國神社の裏手と
法政大学の間にある「富士見坂」。
飯田橋駅出口すぐの「神楽坂」。
麻布十番の「鳥居坂」。
元麻布の「暗闇坂」。
三田の「幽霊坂」。
南品川の「幽霊坂」。
赤坂から乃木坂駅に向かう「乃木坂」。
赤坂から六本木、
東京ミッドタウン周辺の
「檜坂」や「寄席坂」
坂の名前を確認し、
想いを込めて巡った坂は
ざっと思い返しても、このくらいだろうか…
江戸の坂道巡り。
まだまだ、あるから楽しさは尽きない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝