今日の一言 2025-03-13 (木)
道場長の一日一心 " 決意なき者に未来はない "
今朝も目覚めることができた、
ありがとう。
本日は、
二十四節氣
啓蟄 ( けいちつ ) 次候
七十二候
桃始笑 ももはじめてわらう
第八候
「啓蟄」は初候から次候へと移り、「桃始笑」は3月10日~14日くらいにあたります。
桃のつぼみがほころび、花が咲きはじめるころ。
昔は花が咲くことを「笑う」とか「笑む」といっていたそうです。
「桃始笑」という言葉を見るだけで、優しい笑顔になりますね。
花も人も笑うと、その周囲までもが明るくプラスの氣で満たされますね。
今日のお題
『 けつい なき もの に みらい は ない 』
師範や先輩の動きを自分の目で見て
頭でその通りのイメージを想像して
技を盗み、身体で覚える。
それがやがて自分の「潜在意識」の
奥深くまで入り込む。
その先に「氣が出る」。
技を習得できるかどうかは、
自身の強い意志にかかっている。
合氣道琴心館に入門当時の私は、
毎日、本部道場での稽古が終われば、
自分自身の道場でお弟子さんが待っている。
そのお弟子さん方に、
その日に習った技を「伝える」。
当時はまだまだ「教える」というより
「伝える」ことしか出来ませんでした。
常に師範の動きを注視し、
一つ一つの技を徹底的に模倣しようと努めました。
師範の身体の動きの一挙手一投足を
徹底的に真似することから始めて、
ある程度一つの技が出来るようになったら、
次に師範の氣を感じ取ることに専念しました。
「合氣道は形やないんや、中身なんや」
そう師範は教えてくれました。
その中身というのが「氣」なのです。
その「氣」を感じ取るには、
師範の受けを取るのが一番です。
直接そのままダイレクトに
師範の「氣」が伝わってきますから。
" 見て、真似して、盗みとる "
" 盗む " というと
言葉は良くないかもしれませんが、
師範や先輩に教えてもらおうという
受け身の姿勢では、
決して上達は望めません。
自ら積極的に上の者の技術を盗み、
鍛錬し、向上していく必要があるのです。
なぜなら、
教えられたことは記憶から抜け落ちやすいからです。
与えられた知識は、
受け身になりがちで、
深く理解しようとする意識が
薄れてしまうため、すぐに忘れてしまうのです。
しかし、
自ら苦労に苦労を重ね、
何度も試行錯誤を繰り返し、
ようやく盗み取った技術は、
自分の血となり肉となり、
潜在意識の奥深くまで入り込み、
決して忘れることはありません。
これは、仕事でも同様でしょう。
安易に与えられた知識は、
すぐに忘れ去られてしまいます。
しかし、
自ら「必ず自分のものにしよう」と
強く願い、苦労して、
ようやく盗み取った技術は、
決して忘れることはないのです。
何事であっても、
自ら「深く正しく学ぼう」とする
決意なき者は絶対に成就しない。
これ人生における、
天地大自然の絶対的大法則でありまする。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝