今日の一言 2024-12-27 (金) ~ 2024-12-28 (土)

道場長の一日一心  " 運命の鏡 "

今朝も目覚めることができた、

ありがとう。

 

 

 

本日は、

二十四節気 

冬至 (とうじ) 次候

 

七十二候 

麋角解(しかのつのおちる)

第六十五候。12月26日から12月30日頃。大型の鹿の角が落ちる時期にあたる。

メスの鹿は角が生えませんが、オスの角は根元からポロッと自然にとれて春にはまた新しい角が生えてきます。

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

『うんめい の かがみ』

 

 

 

「師走」の由来は、

僧侶のような

普段落ちついている人でも、

この12月は多忙で

走り回るようになる

という意味から

名付けられたという説がある。

 

 

僧侶と言えども、

本当に普段から

落ち着いているか

どうかは不明だが…

 

 

特に年末は

世の中が慌ただしくなる

ことは間違いない。

 

 

 

それに加え、

年末年始は

学校も仕事も休みになり、

 

大いに氣の緩み、

浮足立つ人が多い。

 

 

忙しい年末こそ、

落ち着いて自分自身を

見つめ直すことが重要だ。

 

 

そして、

新年の初詣のあり方も

少し考えてみたい。

 

 

 

自分の運命をひらく、

良くする。

 

これは誰もしてはくれない。

 

自分だけしかできないことだ。

 

 

やたらに神仏にお願いする。

頼んで拝む。

 

それでいて

自分自身を

全く反省しようとしない。

自分を分かろうとしない。

正そうとしない。

 

 

そのようなことでは、

不幸は尽きぬ。

さらなる

奈落の深淵に落ちてゆく。

 

 

これは

自分の運命のひらき方が

分かっていないから。

 

 

 

人間が全く分からないもの、

それは自分自身のことだ。

 

 

自分の体重も

自分だけがわからない。

全く重みを感じない。

だから体重計で測って分かる。

 

 

自分の顔や姿も

自分だけは一生、

見ることができない。

 

だから、

鏡に映して自分を知る。

顔の汚れや身だしなみを整える。

 

それで安心して外出もする。

 

 

 

ずいぶん昔のことだが、

寺崎道場の呼吸法教室に

通われる

お弟子さんのお一人が、

 

椅子に座って

呼吸法をしているうちに、

どんどん上半身が

片方に傾いていく癖があった。

 

 

直してあげようと

注意するが、

 

本人には

その自覚が全くないから、

一向に直らない。

 

 

そこで、

呼吸法の最中に

黙って、こっそりと

傾いたその姿勢を

写真に撮って、

ご本人に見せると

 

「えっ、私って、こんなにも傾いているのですか」

 

それはそれは

相当驚かれていた。

 

自分自身が

良く分かった。

 

それ以来、

傾くことがなくなったのだ。

 

  

そのお弟子さんは

今も氣を出して

呼吸法教室に通っておられる。

 

 

 

自分を正したら、

安心と勇氣ある一歩が

そこから生まれる。

 

 

自分だけが

自分のことを

分からないのである。

 

 

そのさらに

分からないものが、

自分の運命だ。

 

 

自分の顔、姿は鏡に映せる。

 

 

しかし、

人間の本体は心だ。

 

 

徳、不徳を包む

人間の心は形がない。

 

目に見えない。

 

匂いもない。

 

 

この自分の本体を知り、

これを正したい。

 

そのために

自分の本体を映す

鏡が必要となる。

 

 

この鏡こそが

この世の中ではないか。

 

 

そこに映ったものが

運命ではないか。

 

 

 

運命こそが、

世の中という

鏡に映された

自分の本当の姿なのだ。

 

 

" ごまかさないで、じっとよく見つめよう " 

 

 

正しく本当の自分を知ろう。

 

 

自分というものを

分かって自分を正そう。

 

 

それが運命をひらく

道ではないのか。

 

 

 

2025年、令和7年の

初詣を前に

 

この一年、

いや、これまでの人生の

自分の生き方と

自分や家族に起こった吉凶を

一つひとつ振り返り、

 

反省するところは

大いに反省し、

 

来年は自分と家族にとって

素晴らしい一年になるよう、

 

 

神仏の御前に

恥ずかしくない自分となって

感謝を捧げよう。

 

 

それが良き運命をひらき、

さらなる前進の勇氣を

生み出す道でありまする。

 

 

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

道場長 拝